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松本亀次郎と教え子周恩来 ろう人形計画再び、3月寄贈へ

(2019/1/12 08:37)
ろう人形の展示が予定されている「郷土ゆかりの部屋」=掛川市立大東図書館
ろう人形の展示が予定されている「郷土ゆかりの部屋」=掛川市立大東図書館

 中国人留学生教育に生涯を尽くした掛川市出身の松本亀次郎と教え子周恩来(中国初代首相)の等身大ろう人形寄贈計画が、6年ぶりに動きだした。中国内の反日運動激化で天津市と掛川市の間で一時立ち消えとなっていたが、両市は協定を締結。掛川市は3月、天津市から贈られるろう人形2体を掛川市立大東図書館に設置する。
 ろう人形の寄贈計画は天津市の「周恩来鄧穎超(とうえいちょう)記念館」元館長から、亀次郎の子孫に打診があったことから始まった。掛川市ではろう人形の受け入れ支援を行う組織「松本亀次郎記念 日中友好国際交流の会」(鷲山恭彦会長)を立ち上げるなどして準備を進めてきた。
 しかし、日中情勢の悪化で2012年に計画は頓挫。手詰まり状態だったが、同会メンバーらによる交流活動などが功を奏し、計画が再び動きだした。
 18年12月23~25日に、松井三郎市長や鈴木正治議長、鷲山会長らが天津市を訪問。天津市政府や同記念館、人形制作工房と協定を交わし、ろう人形寄贈が正式に決まった。
 松井市長は「膠着(こうちゃく)状態だったが、関係団体や市の継続的な働きかけで進展できた。国レベルでの国際交流の進展にもつながる。基礎自治体として貢献したい」と語った。
 2月下旬に中国の工房職人が市内を訪れ、2体のろう人形の仕上げ作業に掛かる。3月3日、大東図書館でろう人形の除幕式が開かれる予定。

 <メモ>松本亀次郎(1866~1945年) 掛川市上土方出身。1914年に東京で中国人留学生が学ぶ「東亜高等予備学校」を設立し、約40年にわたって中国人留学生約2万人に日本語を教えたとされる。中国の初代首相・周恩来や文豪・魯迅なども含まれていた。特に周恩来とは自宅に頻繁に招くなど、親密な関係だったとされる。周恩来の記念館には亀次郎の油絵が飾られている。
 

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