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無言で札配り、息災祈願 「お経守様」今年も 湖西

(2018/1/15 08:39)
玄関に置かれた盆に、無言で札を置いていく「お経守様」の男性=湖西市新居町
玄関に置かれた盆に、無言で札を置いていく「お経守様」の男性=湖西市新居町
祈とうを受けた札を持ち「お経守様」たちが各世帯に向かう=湖西市新居町の東福寺
祈とうを受けた札を持ち「お経守様」たちが各世帯に向かう=湖西市新居町の東福寺

 湖西市新居町の橋本地区で14日、江戸時代発祥とされ、「お経守(きょうもり)様」の名で親しまれる風習が行われた。寺で祈とうを受けた札を、住民が各世帯の玄関先に無言でそっと置いていく。住民でつくる保存会も「廃れないよう後世に受け継ぎたい」と伝承に努めている。
 新居町は昔から地震・津波に繰り返し見舞われ、無病息災や豊漁を祈願する行事とされる。お経守様と呼ばれる配札人は神仏の使い人で、住人とは一切言葉を交わさない。
 正式には大般若経祈とう会と呼ばれ、同町の東福寺で僧侶が読経した後、住民が札を配る。寺の行事ではなく、橋本地区4町内会の「お経守保存会」が主催。市の無形民俗文化財に指定されている。
 今年は4町から選ばれた7人のお経守様が、札を希望する141世帯に配り歩いた。同寺の伊藤弘陽住職(35)によると、かつてお経守様は肉や魚を1週間食べずに身を清め、羽織はかま姿で出向き、各世帯の床の間まで入って札を置いたという。現在は玄関先に用意された盆の上に置くなど簡略化された。
 保存会の永坂正博代表(67)は「高齢化などで札の希望者は年々減っている。しかし住民の絆を深める行事なので、しっかり続けていきたい」と話した。

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