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伝統の「梅染」継承へ 伊東で京友禅師が指導

(2018/1/12 08:28)
デイサービスを利用する子どもに梅染を指導する山本晃さん(右奥)=伊東市内
デイサービスを利用する子どもに梅染を指導する山本晃さん(右奥)=伊東市内
生産したふんどし「Izufun」を紹介する生田一夫さん=2017年12月下旬、伊東市の梅染工房ひかり
生産したふんどし「Izufun」を紹介する生田一夫さん=2017年12月下旬、伊東市の梅染工房ひかり

 後継者不足が課題となっている京友禅の伝承を目指し、障害者福祉施設を運営する伊東市の一般社団法人「ひかり」が、施設利用者とともに植物染めによる商品開発に乗り出した。梅の木を材料とする古来の技法「梅染」を約25年前に復活させた友禅師山本晃さん(74)=京都市=が指導に当たる。同法人代表理事の生田一夫さん(50)は「障害があっても、驚くほどの集中力を持つ人がいる。才能の発掘にもつながるはず」と期待を寄せる。
 以前から山本さんの作品に感銘を受けていた生田さんが後継者不足の現状を知り、約1年半前に計画を始動。運営する福祉施設内に梅染工房を開設した。山本さんが工房を訪れ、デイサービスを利用する地元の特別支援学校の生徒ら約30人に指導する。
 梅染は、梅の木をはじめ、複数の植物を煮出して染料をつくる。体に優しい植物染めの利点を生かすため、生産する製品はふんどしに。名称は「Izufun(イズフン)」。本年度、静岡県の「しずおか授産品ブランド化推進事業」の対象品に選ばれたほか、商標登録も申請している。
 生産にあたり、染液採取や裁断、絵柄付けなど工程別のマニュアルを用意した。山本さんは「利用者それぞれの得意分野を伸ばし、各工程の精度を高めたい。友禅染めに興味を持つ子どもが増えればうれしい」と話す。
 製品にするふんどしは現在、同法人職員らが中心となって生産している。デイサービスに通う特別支援学校の生徒も卒業後に制作メンバーに加わる予定。生田さんは「価値のある製品を作り、収益を得ることが重要。障害者の職能向上につなげたい」と意気込む。

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