静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

夢舞台へ病乗り越え努力 全国障害者卓球出場の深沢さん 静岡

(2018/10/12 09:03)
全国大会を前に練習に打ち込む深沢さん=静岡市清水区
全国大会を前に練習に打ち込む深沢さん=静岡市清水区

 13日に福井県で開幕する全国障害者スポーツ大会に、静岡市清水区興津の深沢浩章さん(59)が、卓球の身体障害者の部に同市代表として初出場する。2011年3月に脳梗塞を患い、左半身にまひが残る中で腕を磨き、念願の全国切符を手にした。
 軽快なリズムでラリーが続く練習場。深沢さんの日常に卓球は欠かせない。自由の利く右腕から繰り出す力強いショットで、競技開始から4年越しの夢だった全国の頂点を目指す。
 病は突然訪れた。自宅で倒れ、即入院となった。後遺症で左半身に重いまひが残り、車いすでの生活を余儀なくされた。発病当時は送電線の管理会社に勤務。東日本大震災発生直後で、同僚らが被災地で復旧作業に奔走する中、もどかしい日々を過ごした。「自分の病気がいやでしょうがなかった。半年間は病気のことを人に話すと自然に涙が流れた」。
 自分の脚で歩きたいとリハビリに励み、徐々に可動域を増やしていった。障害者卓球と出会ったのは発病から3年後。妻の文子さんの誘いで同区の障害者卓球の練習会に訪れ、試しにラケットを握ってみると、中学時代に部活で打ち込んだ感覚がよみがえってきた。「自分にもできる」。そう直感した。
 卓球は深沢さんの生活を一変させた。自宅の一部を改装して練習場を作り、リハビリとともに練習に打ち込んだ。手帳には卓球関係の予定がびっしり書き込まれている。
 エントリーする一般卓球(身体障害者)の部には同市から富田国夫さんも出場し、ともに頂点を目指す。深沢さんは「卓球を通じていい指導者と仲間にも出会い、病気で長らく忘れていた上達する喜びや前向きな姿勢を思い出させてくれた。金メダルを持って静岡に帰りたい」と力を込める。

中部トピックスの記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト