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「ちきゅう」地域で見送り 静岡、プロジェクト応援温かく

(2018/10/11 08:39)
出港する地球深部探査船「ちきゅう」に声援を送る地域住民ら=10日午前、静岡市清水区の清水港興津埠頭
出港する地球深部探査船「ちきゅう」に声援を送る地域住民ら=10日午前、静岡市清水区の清水港興津埠頭
掘削地点
掘削地点

 人類初となる巨大地震発生帯のプレート境界到達を目指して10日に清水港を出港した地球深部探査船「ちきゅう」。約150人もの温かい声援を受けて出港するのは異例だ。ちきゅうを所有する海洋研究開発機構(JAMSTEC)の担当者は「気が引き締まる思い」と感謝し、プロジェクト成功を誓った。
 「行ってらっしゃーい」。静岡市清水区の清水港興津埠頭(ふとう)。集まった人々は「プレート境界人類初到達へ」「がんばれ ちきゅう」などと書いた紙を掲げたり、両手を振ったりして、前人未到の挑戦に臨む巨大掘削船を見送った。ちきゅうは汽笛を鳴らし、乗組員も手を振って住民のエールに応えた。同区の元教員の女性(73)は「地震予測の進展に期待している。子や孫の世代のために頑張ってほしい」と声を弾ませた。
 ちきゅうは紀伊半島沖で約半年間、掘削調査を行う。2007年開始のプロジェクトでこれまでに海底下約3千メートルの掘削に成功している。今回さらに約2千メートル掘り下げ、海底下5200メートル付近のプレート境界を目指す。順調なら19年3月、“プレート境界の石”を採取したちきゅうが清水港に帰港する予定だ。
 10年以上にわたる一大プロジェクトが大きな節目を迎えるのに合わせ、政財界の関係者や地域住民らでつくる「海のみらい静岡友の会」(事務局・静岡商工会議所)が見送りを初企画した。事前に講演会や壮行会も開いて盛り上げを図った。
 友の会会員の難波喬司副知事も駆け付け、「ぜひ素晴らしい成果を清水港に持ち帰り、さらにそれを清水から世界に発信してもらえたら」と期待した。
 JAMSTECの倉本真一・地球深部探査センター長は「皆さんの期待が目に見えて分かり、目頭が熱くなった。乗組員もうれしいし、一段と気が引き締まったと思う」と地元の熱意に感謝した。

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