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静岡新聞創刊75周年 信頼される“しるべ”として

(2016/12/1 13:53)

 静岡新聞はきょう(2016年12月1日)、創刊75周年を迎えました。
 1941(昭和16)年の誕生から多くの困難を乗り越え、「郷土の新聞」として歩み続けてこられたのは、ひとえに県民の皆さまから寄せられた厚い信頼のたまものです。読者の皆さまとともに刻んできた紙齢は2万7千に迫ろうとしています。改めて深く感謝申し上げます。
 「戦争の世紀」とも言われた20世紀をくぐり抜けてきた世界は、21世紀に入っても輝かしい未来を描けぬまま閉塞(へいそく)感を強めています。欧州では英国が欧州連合(EU)離脱を決め、米国では保護主義的な政策を声高に掲げる候補が次期大統領に当選しました。
 国境を越えたヒト、モノ、カネの行き来が格差拡大や移民を巡る摩擦を引き起こす中、地球を一つの共同体と考えるグローバリズムの理想は色あせ、各国は「内向き」姿勢を強めているように映ります。一方で地球温暖化やテロ対策、核兵器の廃絶など、各国が協力し合わなければ解決できない課題は山積しています。
 閉塞感は国内も同じです。本格的な高齢社会を迎えた日本は、人口減少時代にも入りました。多額の借金を抱える財政の下で、生活の安心を支える医療や介護、子育て支援の財源を賄わなければなりません。持続的な経済成長の実現、特に人口流出が著しい地方の再生は急務です。静岡県も例外ではありません。
 東海地震など南海トラフを震源とする巨大地震に備える静岡県には防災も重要な課題です。静岡県も舞台となる3年後のラグビーワールドカップ、4年後の東京五輪を成功させ、明るい活力を取り戻す必要があります。
 内外共に不透明感が強まる時代だからこそ、新聞の果たすべき役割は大きいと考えます。社会を映す鏡として曇りなくその実像を伝えるだけでなく、進むべき道を示す“しるべ”として信頼を勝ち得るよう、これからも精進を重ねます。混迷の時代だからこそ、足が地に着いた報道が求められるはずです。地域に根差す新聞として身近な声に耳を傾け、課題を掘り起こし、政策や住民の自主的な活動に結びつくよう取り組み続けます。
 インターネットの普及で、ニュース報道や日々の生活を豊かにする情報の流通経路は劇的な変化を遂げています。新聞が「メディアの雄」であった時代とは異なる環境に置かれていることは自覚しなければなりませんが、郷土への愛情と使命感を胸に75年の歴史を重ねてきた静岡新聞にしか果たせない役割もあると考えます。
 静岡新聞は、来年開局65周年を迎える静岡放送ともども、進取の気風を大切にしてきました。これからも現状に甘んじることなく英知を絞って挑戦を続け、読者の皆さまの期待に応えて参ります。この地域になくてはならない存在として使命を果たし続けます。引き続いてのご愛読を心よりお願い申し上げます。 静岡新聞社代表取締役社長・大石剛

  • 1日朝刊とともに別刷り・創刊75周年記念特集をお届けしました。

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