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介護ロボ、施設巡回中 浜松の天竜厚生会、実用化へ大学と研究

(2018/8/22 17:02)
神奈川工科大の三枝亮准教授(右)らの研究チームが開発し、実証実験を実施している介護ロボット=2日、浜松市浜北区の障害者支援施設「厚生寮」
神奈川工科大の三枝亮准教授(右)らの研究チームが開発し、実証実験を実施している介護ロボット=2日、浜松市浜北区の障害者支援施設「厚生寮」

 社会福祉法人天竜厚生会(本部・浜松市天竜区)や神奈川工科大(神奈川県厚木市)の三枝亮准教授(42)らの研究チームが福祉現場での人手不足解消を目的に、夜間の見守りを担う介護医療コンシェルジュロボットを開発した。天竜厚生会が浜松市で運営する施設で7月末から1カ月間、現場ニーズを反映させるための実証実験を実施中で、2019年春の市場投入を目指す。
 ロボットは、施設内の自動巡回や車いす利用者の誘導、脈拍や体温、血圧の測定などの機能を有し、タブレット端末を使った遠隔操作が可能。入所者とのコミュニケーションツールとしても期待でき、職員の負担軽減と施設利用者の生活の質向上を担う。
 研究チームに天竜厚生会が加わったのは、約5年前に同市で開かれた介護ロボットセミナーで三枝准教授の当時の上司と天竜厚生会の山本たつ子理事長が知り合ったことがきっかけ。三枝准教授らは施設の視察や職員との意見交換を重ね、現場の声を反映させた研究開発を続けてきた。
 今回は日常生活で車いすが欠かせない重度身体障害者が入所する障害者支援施設「厚生寮」(同市浜北区)で、職員のヒアリング、実機を導入した機能検証、夜間試験に取り組んでいる。三枝准教授は「障害者施設だけでなく老人施設なども運営しているため、さまざまな利用者のニーズを熟知した職員が多く、必要な機能を反映できる」と期待する。
 見守り機能のみを備えた量産型普及モデルの価格は、福祉施設の非常勤職員1人の人件費1年分程度に抑えたいという。
 山本理事長は「人手不足が深刻な福祉の現場で過重労働を解消し、職員の精神的負担軽減につながるはず」と語り、将来的にロボットを施設に導入する計画だ。

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