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眼球の動き支える、遺伝子の働き発見 遺伝研(三島)の助教ら

(2018/8/8 07:35)
ゼブラフィッシュを使った浅川教授らの研究
ゼブラフィッシュを使った浅川教授らの研究

 国立遺伝学研究所(三島市)の浅川和秀助教(44)らは7日までに、眼球の動きの発達に必要な遺伝子を新たに発見した。目が目標とは違う方向を向く斜視が先天的に発症する原因の解明につながる可能性があるという。7日付(現地時間)の米国の科学誌「セル・リポーツ」電子版に発表する。
 浅川助教によると、眼球の動きは脳が眼球を動かす筋肉に指令を出すことで作用される。そこで、目を外側に向けるための指令を筋肉に出す「外転神経」について、同神経の表面を覆うプロトカドヘリンタンパク質を作る遺伝子を変異させたところ、外転神経が筋肉に伸ばす「軸索」と呼ばれるケーブルが異常な塊を形成し、筋肉に到達できなくなったという。
 浅川助教は結果を受け、これらが眼球の正常な動きに不可欠な仕組みであると結論づけた。これまで同タンパク質を作る遺伝子の存在自体は明らかになっていたが、眼球における働きは分かっていなかった。
 斜視は子どもの約2%で発症するといわれ、原因は環境要因と遺伝要因があるとされる。浅川助教は「いずれ適切な治療につながれば。眼球以外の体の動きの発達や障害にも同様の仕組みが働いている可能性がある」と話す。
 研究では、体が透明に近い熱帯魚ゼブラフィッシュを使い、外転神経と筋肉をそれぞれ異なる蛍光色で光らせて直接観察する、遺伝研で開発された最新の研究などを用いた。

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