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「茶っとシステム」で健康増進 保健師活用で成果、厚労省表彰

(2017/12/10 07:37)
地域ごとの健康課題を可視化する「しずおか茶っとシステム」。医療費適正化につながると期待される=8日、静岡市葵区の県国民健康保険団体連合会
地域ごとの健康課題を可視化する「しずおか茶っとシステム」。医療費適正化につながると期待される=8日、静岡市葵区の県国民健康保険団体連合会

 静岡県民の生活習慣病予防に寄与したとして、県内の在宅保健師グループが今秋、厚生労働省の2017年度「健康寿命をのばそう!アワード」を受けた。活動を支えたのは、県内の医療、健診、介護に関する被保険者データを集約し地域の健康課題を可視化する県国民健康保険団体連合会の「しずおか茶っとシステム」。保健師らのアワード受賞を機に、連合会はより効果的な健康増進施策の展開を促し、医療費適正化に結び付けていく考えだ。
 茶っとシステムは国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の被保険者190万人分の膨大なデータを基に、同連合会が2012年、全国に先駆けて運用を始めた。県内35市町のうち約7割が導入し、レセプト(診療報酬明細書)データの分析結果などを反映させた健康計画の実行に役立てている。
 システムの活用例としては、医療費や疾病統計の経年変化を追う実態調査や、他市町、県平均とのデータ比較など。いずれも視認性の高い図表資料に加工が可能で、議会や住民への情報提供のツールになる。高血圧の人や喫煙者が多い地域を洗い出したり、過度な医療費発生の要因になる重複受診者を抽出したりもできる。
 県内の在宅保健師でつくる「つつじ会」は茶っとシステムで浮き彫りになった地域の健康課題を踏まえ、生活習慣病が重症化する危険性があるのに、医療機関を受診していない対象者への家庭訪問を展開。親身な健康相談で受診行動を促し、アワードを受賞した。
 同連合会の萩原綾子常務理事は「健康にかかわる“弱点”を市町ごとに分析し、的を射た施策展開につなげられる。システムの効果的な運用を通して、県民の健康寿命延伸に貢献したい」と語る。

 <メモ>しずおか茶っとシステムは個人の健康に関する情報を取り扱うため、県国民健康保険団体連合会や市町の責任者が厳重なセキュリティー管理を行う。専用IDやパスワードを入力しないと利用できない仕組みになっている。

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