大腸外科手術を解説 静岡がんセンター、三島で講座
(2017/7/16 08:15)-
静岡県立静岡がんセンター公開講座2017「知って安心!がん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛、県立静岡がんセンターなど共催)の第2回講座が15日、三島市民文化会館で開かれた。
塩見明生大腸外科医長が「大腸がんの外科治療」、鶴田清子副院長兼患者家族支援センター長が「手術を上手に乗りきるために」、中島和子化学療法・支持療法センター看護師長が「がん治療に欠かせない支持療法」をテーマにそれぞれ講演した。
塩見医長は近年増加傾向にあり、最新の統計で日本人の罹患(りかん)数が最も多い大腸がんの腹腔(ふくくう)鏡手術や、最先端のロボットを使ったダヴィンチ手術について解説。大腸がんの外科手術では排せつや性機能に関わる重要な臓器に近接することから、外科医の高い技術力が必要と指摘し「(臓器の)機能を温存し、根治を目指すことが大切。専門医療機関を選んで」と呼び掛けた。
鶴田副院長は、手術の方法や合併症などを正しく理解した上で口腔(こうくう)ケアや常用する薬の管理を行うことを勧め、入院前に準備する重要性を訴えた。
中島看護師長は、栄養や痛みの対策などを進めてがん治療をサポートし、患者が普段通りの生活ができるよう支援する支持療法について説明した。
約700人が聴講した。次回の第3回講座は8月19日。西村誠一郎乳腺外科部長、庭川要副院長兼泌尿器科部長が講演する。
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