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日本脳炎、予防接種早める動き 静岡県内

(2016/7/12 08:10)
日本脳炎の予防接種を受ける子供。県小児科医会が早期接種を呼び掛けている=6日、静岡市駿河区の戸田クリニック
日本脳炎の予防接種を受ける子供。県小児科医会が早期接種を呼び掛けている=6日、静岡市駿河区の戸田クリニック
ブタの日本脳炎ウイルス感染状況
ブタの日本脳炎ウイルス感染状況

 蚊がウイルスを媒介する「日本脳炎」の予防接種開始時期を、標準的な3歳から生後6カ月に早める病院が静岡県内で相次いでいる。近年全国で幼い子供の感染例が報告されたため。静岡県はウイルスに感染したことのあるブタの割合が全国でも高いため、静岡県小児科医会は「予防へ積極的な姿勢が必要」として早期接種を呼び掛けている。
 日本脳炎ワクチンは13歳までに4回接種する必要がある。予防接種法上では、初回は生後6カ月から7歳半までに接種することになっているが、厚生労働省が標準年齢を3歳としているため、多くの病院が3歳から接種している。
 ただ、国内で過去10年で熊本や高知、山口、沖縄などで生後11カ月~10歳の感染報告が8例あり、半数が3歳以下だった。こうした現状から2月、日本小児科学会は静岡を含むブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域の子供に対し、生後6カ月の接種開始を薦める提言を出した。2015年に生後11カ月の子供の感染があった千葉県では全県を挙げて生後6カ月に接種を始めるよう動きだしている。
 本県でも県小児科医会の呼び掛けで、受け付けを早める病院が出ている。
 静岡市駿河区の戸田クリニックは6月下旬から、生後6カ月から受け付け、ホームページなどで周知を図っている。戸田顕彦院長(57)は「3歳まで待つ理由はなく、幼い子供の感染が出ている以上は早く免疫をつけた方がいい」と説明する。
 現状は医師の判断に任され、全ての病院で生後6カ月から接種ができるわけでない。県小児科医会予防接種協議会の上田憲会長(69)=うえだ小児科=は「定期接種なので親に接種時期を判断させるべきではない。医療者や自治体がきちんと情報提供し、保護者の希望があれば(医療者は)相談に応じてほしい」と話した。

 <メモ>日本脳炎 コガタアカイエカが媒介する感染症。高熱や頭痛、嘔吐(おうと)などの症状が現れ、意識障害やまひなど神経系の障害を引き起こす。重度の後遺症を残すことや死に至るケースもある。国立感染症研究所によると、世界で年間3万~4万人の感染者が報告されている。日本ではワクチンの定期接種により流行が阻止されているが、毎年10人以下の患者が出ていて多くは高齢者という。

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