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第5章 始まりは学びから(1) いじめの記憶、歌で決別

(2018/6/10 13:00)
ギターの弾き語りを披露するMIOさん=5月26日、東京都内
ギターの弾き語りを披露するMIOさん=5月26日、東京都内

 学校現場で病気への理解がなかなか進まず、集団生活に溶け込めなくて疎外感や生きづらさを抱えた経験を持つてんかん患者は多い。発作が引き金となって心ない言葉を浴びせ掛けられたり、嫌がらせを受けたりしたケースもある。しかし、病気も欠点もない人間などいるだろうか。差別や偏見のない社会をつくるには、多様性を認め合う教育が求められる。
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 ありったけの声を振り絞って歌う。同じ生きづらさを抱える誰かに届け。そんな思いを自作の歌詞とメロディーに乗せて。「さあさあ一歩前へ進め 君はひとりじゃない」。東京都練馬区の女子高校生(17)のギターが公園に響く。“歌手“としての名前は「MIO(ミオ)」。てんかんがきっかけで、いじめを受けた過去。今はそれを乗り越え、ひたすら前を向く。4月に開設したインターネットのホームページにも、かつての自分と“決別”するかのようにつづった。「隠すことでもっともっと孤独になっていく気がしたから、『私はてんかんです!』って言い続けます」
 小学生の時、つらいいじめを受けた。てんかんは生まれついての持病。当時は薬を服用しても発作を抑えられず、そのたびに同級生にからかわれた。理由もなくたたかれたり蹴られたり、「ばい菌」扱いされたことも。先生すら見て見ぬふり。自尊心を引き裂かれ、気付けば自殺する方法を調べていた。

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