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第3章 結婚、妊娠、出産…(5・完) 産んでもいい 一筋の光

(2018/5/15 17:35)
検査入院を終えて退院の準備をする女性。「親子3人でディズニーランドへ」と希望を膨らませた=2日、静岡市葵区の国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター
検査入院を終えて退院の準備をする女性。「親子3人でディズニーランドへ」と希望を膨らませた=2日、静岡市葵区の国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター

 足取りも軽く診察室を後にした。一刻も早く、家族に連絡しなきゃ。子どもが生まれたら、親子3人でディズニーランドに行きたい―。希望が膨らんだ。5月2日。国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター(静岡市葵区)の山崎悦子医師(48)から告げられた言葉に、神奈川県内の30代女性ははやる気持ちを抑えられなかった。待ちに待った一言だった。「波の広がりが以前に比べて小さくなりましたね。これなら、妊娠も大丈夫ですよ」
 話は10年前にさかのぼる。脳炎の後遺症から、てんかんを患った。全身けいれんに記憶消失が伴う発作が頻発した。地元の神経科病院に通院し、薬も飲み続けた。だが、発作は治まらない。「薬の影響で障害のある子どもが生まれるかもしれない」。当時の医師からそんな忠告まで受けた。「私、赤ちゃんを産めないの」。ショックで目の前が真っ暗になった。
 結婚したら子どもは1人はほしいと考えていた。「赤ちゃんのことは気にしなくていい」。夫とその両親はいつも優しく、気遣ってくれた。だからこそ、悔しくて、もどかしくて、申し訳ない気持ちが募った。

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