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第3章 結婚、妊娠、出産…(4) 闘病と献身、夫婦の歩み

(2018/5/15 17:33)
薬手帳の記録は夫に支えられた闘病の証しでもある=8日、東京都内
薬手帳の記録は夫に支えられた闘病の証しでもある=8日、東京都内

 幼い頃から思い描いていた生活と違っても、後悔はしていない。苦しい時、必ずそばで支えてくれる人がいるから。「子どもがいなくても、きっと楽しく暮らせる」。千葉県の女性(39)は屈託ない笑顔で数冊に及ぶ投薬の記録を見せてくれた。ページをめくると、抗てんかん薬のほかに、精神安定などを目的とした薬の記載も。それは、夫(36)とともに歩んだ病との闘いの記録でもある。
 夫とは2004年に出会った。交際に発展するのに時間はかからなかったが、一つだけ気掛かりがあった。小学生の頃から抱えるてんかん。当時は仕事が忙しく、寝不足やストレスから発作が頻発していた。目の前で発作を起こす前にと、思い切って持病を伝えた。彼の反応は意外だった。「誰でも病気はあるじゃん」。その言葉が頼もしくて、ますます引かれた。それからは発作の前兆にもいち早く気づき、対処してくれた。「この人と結婚して、子どもを産みたい」。自然とそう思うようになった。
 暗転したのは結婚準備を進めていた11年のこと。その日、病院に行くと医師から衝撃的な事実を知らされた。「今後出産したいのなら、このままではいけない」。薬を変え、手術をして発作を抑えるべきと。予想だにしなかった内容に動揺したまま、手術を受けた。

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