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第3章 結婚、妊娠、出産…(3) 服薬調整、未来のために

(2018/5/15 17:32)
薬手帳を見ながら、服薬調整を続けてきたこれまでを振り返る女性。「早めに始めて良かった」=4月下旬、静岡県内
薬手帳を見ながら、服薬調整を続けてきたこれまでを振り返る女性。「早めに始めて良かった」=4月下旬、静岡県内

 自分の病と心に向き合った過去6年間の記録が、薬手帳に刻まれていた。将来の結婚や妊娠、出産に備えて薬を切り替えていった様子が一目で分かる。治療の過程では発作がつらくて、逃げ出したくなった時もあった。不安に駆られた日もあった。“安心して子どもを産める体”へと試練を乗り越えつつある静岡県内の女性(22)は今、実感している。「早めに対処して良かった」
 抱えている病名は「若年性ミオクロニーてんかん」。卒業式を翌日に控えた中学3年の冬、発作で初めて倒れた。現在、社会人1年目。結婚の予定が差し迫っている訳ではない。それでも、未来を見据えて服薬調整に励んだ。てんかん患者の場合、服用する抗てんかん薬や妊娠中の発作の影響で、生まれる子どもに奇形や障害をもたらす確率が高まるからだ。
 主治医から服薬調整を提案された高1のあの日。「今後、胎児への危険が少ない薬に変える必要があります」。最初はその声をぼんやりと聞いた。そんなこと言われても、結婚や妊娠はまだ想像もできないほど、ずっと遠い先の話に思えた。「どういうこと」。いぶかしがる自分に、主治医は説明を続けた。「この薬のままだと将来、赤ちゃんに影響が出る可能性があります」。ショックだった。しばらく考え、勇気を振り絞って決意した。「服薬調整、頑張ってみよう」

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