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第1章 車社会とのはざまで(5・完) 運転再開 克服への一歩

(2018/2/12 14:04)
愛車のハンドルを握る女性=1月下旬、静岡市内
愛車のハンドルを握る女性=1月下旬、静岡市内

 静岡市に住む主婦(47)にとって待ちに待った日がやって来た。2016年8月25日。最後の発作から丸2年。この間、服薬を怠らず、発作が出なかったことにほっとする一日一日を重ねた。「やっと運転できる」
 8年前、夕食後に夫(47)と話している最中に意識を失い、救急車で近くの病院に搬送された。検査で原因は特定できなかった。14年8月には3回、けいれんが起きた。国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター(同市葵区)で脳波を調べると、部分てんかんとみられる波形が表れた。夫が記した発作時の様子と照らした医師から告げられた。「てんかんです」
 数年前から大きく報じられていた、てんかん発作による事故が頭に浮かんだ。特定の病気などの影響で事故を起こした場合の罰則を強化した自動車運転処罰法と、免許の取得・更新時の持病の虚偽申告に罰則を科す改正道交法が施行されたばかり。医師からは「胸を張って免許更新ができるように実績を残しましょう」と、国の通達に基づき2年間運転しないよう伝えられた。
 それまで発作は4回だけ。車は買い物や時々夫婦で楽しむドライブのために使っていた。「乗っても大丈夫では」。心の隅にそんな気持ちがあった。だが、もし自分が事故を起こしたら-。家族や、見ず知らずの他の患者にも影響が出るのではないか。過去の事故の経過を思い、決心した。

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