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序章 治療の現場で(3) 看護師の思い

(2018/1/13 14:02)
患者の様子などを報告し合う看護カンファレンス=2017年12月上旬、静岡市葵区の国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター
患者の様子などを報告し合う看護カンファレンス=2017年12月上旬、静岡市葵区の国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター

 乳幼児のてんかん患者が数多く入院している国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター(静岡市葵区)のA4病棟。2017年12月初め、いつものように看護カンファレンス(会議)が始まった。報告者は山田久美子看護師(49)。現在は退院して保育園に通う園児のケースを引き合いに、てんかんに対する病院の内と外の隔たりを、見たまま感じたままに同僚に話した。
 退院前、保育士らに医師や看護師、療育指導のスタッフが発作への対応や発作による受傷防止策などを助言した。そのアドバイスは生かされているだろうか、新たな問題が起きていないだろうか―。山田さんはカンファレンスを前に、自分の目で確かめようと保育園へと足を運んだ。
 園児は通園バスではなく、家族の送り迎えを受けていた。病院で使っていなかった頭部を守る保護帽もかぶっていた。園側の対応に、発作への不安を直感した。「病院の外には、発作に対して『怖い』『危ない』という認識が強くあった」
 山田さんはA4病棟に勤めて約10年。他の看護師と同様に、ナースコールが鳴っても慌てることはない。コールの大半は、患者に発作が起きたことを意味している。それが山田さんにとっての日常。だが、病院から一歩離れた世界は認識がまるで違うと改めて思い知った。
 「てんかんにスティグマ(社会的らく印)があるとは知らなかった」。成人患者が入院するA6病棟の小林里美看護師長(44)は、着任した約1年半前を振り返る。

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