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未明の激震 北海道現地ルポ(中)生活再建へ支援始動

(2018/9/12 11:30)
割れた食器などを片付けるボランティア。部屋の日めくりカレンダーは地震前日の5日のままになっていた=11日午後2時ごろ、北海道厚真町
割れた食器などを片付けるボランティア。部屋の日めくりカレンダーは地震前日の5日のままになっていた=11日午後2時ごろ、北海道厚真町

 壁に掛かっている日めくりカレンダーは、震度7の地震が襲う前日の「5」のままだった。激しい揺れに見舞われた北海道厚真町の竹山ヨシ子さん(79)の自宅。11日にボランティアが訪れ、床に散らばった食器類などを片付け、倒れた家具を戻した。「本当にありがたい。早く家に帰りたい」。避難所生活が続く竹山さん。自宅での平穏な日常を取り戻す希望が見えた。
 同町には10日にボランティアの受け入れ拠点が設けられ、約250人のボランティア志願者が集まった。活動初日となった11日は、約20人が屋内の片付けや避難所の清掃などに汗を流した。「どんな活動が求められているか調査を続けながら、要望に沿った活動をしていく」と拠点運営に当たる同町社会福祉協議会の松田敏彦事務局長。今回の地震で多くの犠牲者が出ただけに、災害復旧を加速させる決意が表情ににじみ出ていた。
 避難所には今もなお多くの被災者が身を寄せている。同町の福祉センターでは、約130人が細かく仕切られた部屋で生活を送っていた。「段ボールベッドが昨日届き、床で寝るより体が楽になった。ありがたい」と避難者の50代女性。不便を強いられつつも、少しずつ生活環境が改善している現状を教えてくれた。
 こうした被災者を現地で支える活動に取り組んだ1人が、島田市立島田市民病院の医師松岡良太さん(50)。円滑で的確な避難所や救護所の運営をサポートする「DMATロジスティックチーム」のメンバーとして11日まで5日間、同町や苫小牧市などの被災地に入った。
 避難所では医師や看護師、自衛隊員などが連携して避難生活を支えている。取りまとめ役の行政職員にアドバイスし、円滑で的確な運営を実現させることが松岡さんの任務。保健医療の視点から運営をバックアップし、感染症の未然防止に努めたり、避難者のニーズを満たしたりすることに尽力した。
 松岡医師は静岡県内でも災害への備えが不足している自治体が多いとして、「リアルな災害を想定して訓練しなければいけない。実施して満足するのではなく、結果を検証して次回の訓練に結び付けていくことが重要」と訴えた。

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