静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

検証・衆院選しずおか(下)模索 民進分裂、地方は放置

(2017/10/26 11:30)

 選挙戦が終盤に入った19日、静岡3区から無所属出馬した民進党籍の小山展弘氏の陣営に県東部の民進党県議の姿があった。街頭でマイクを握り「5区から応援に来ました」。3区の選挙応援は初めて。これまで細野豪志氏の選対本部の中心を担ってきたが、今回、希望の党設立に関わった細野氏の選挙を手伝うのはやめた。
 民進党は希望の党を全力で支援する―。解散直後、前原誠司代表が配布した文書に沿い、民進党静岡県連は希望の党の支援を決めた。急ごしらえで地方組織のない希望の党に代わり、候補者の供託金の扱いや政見放送の段取りなど裏方作業を担った。だが、各選挙区の戦いぶりには「濃淡があった」(岡本護県連幹事長)。
 希望の党の結党に始まる解散前後の急展開。民進党の衆院選候補予定者だった各選挙区総支部長の行動は「新党設立の動きにいち早く同調して離党」「前原代表の方針に沿って希望の党に合流」「希望公認を得られず無所属出馬」と分かれた。民進党県連に残った参院議員と地方議員は、代表の方針にそのまま従うのではなく、各候補者と民進党との距離感を基準に個別の対応を取った。希望公認候補の擁立を巡って不信感が募っていた。選挙後の23日、岡本幹事長は記者会見で「われわれが口を挟む余地はなかった。県連は常に被害を受けている」と改めて不満を表した。
 一枚岩の対応が取れなかったのは民進党県連の最大の支持団体、連合静岡も同じ。リベラルを掲げる立憲民主党の誕生後、中央の連合の支援先は希望、立憲民主、無所属と割れた。県内では地元事情も加わって、推薦は無所属の3区と希望の6区にとどまった。
 中央の事情に振り回された中での選挙戦。希望の党は県内全選挙区に候補を立てながら選挙区で2議席、比例東海で復活当選1にとどまった。
 一方、立憲民主党の2候補は選挙区で敗れたものの、そろって比例の議席を得た。ただ、県内にはいまだ政党としての実体がない。選挙戦を通して党本部から人員や資金の援助はなく、1区の青山雅幸氏は自身が代表を務める政策集団、7区の日吉雄太氏は直前まで所属した自由党を頼って活動した。
 離党、合流、排除、分裂と、短期間のうちに目まぐるしく動いた民進党周辺。振り回された県内地方議員や支援者は、それでも「中央の動きをみていくしかない」と今後を見定めていく思いを口にした。

衆院選(連載企画)の記事一覧

ロード中 関連記事を取得中...

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト