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地域の課題(衆院静岡5区)環富士山連携 「共存共栄」描けるか

(2017/10/16 11:00)
配送サービスを利用する外国人観光客たち=10月上旬、富士市
配送サービスを利用する外国人観光客たち=10月上旬、富士市
5区 三島市 富士市のうちの旧富士川町を除く地域 御殿場市 裾野市 函南町 小山町 伊豆の国市のうちの旧伊豆長岡町
5区 三島市 富士市のうちの旧富士川町を除く地域 御殿場市 裾野市 函南町 小山町 伊豆の国市のうちの旧伊豆長岡町

 富士登山者が身軽に登山を楽しめるよう、不要な荷物を一時預かり、静岡、山梨両県の団体間で配送し合うサービスが今夏、初めて行われた。登山にとどまらず、周辺地域への周遊を促そうと富士市、御殿場市、山梨県富士河口湖町の三つの観光団体が手を組んだ。
 3団体連携の事業は今回が初めて。急ごしらえの企画で、周知も十分ではなかった。それでも開山期間中、外国人登山客を中心に6件の利用があった。需要への手応えをつかんだ3団体は、登山シーズン終了後も事業を継続し、周辺自治体に参加を呼び掛けていく方針で一致した。
 仕掛け人である富士山観光交流ビューロー(富士市)の土屋俊夫専務理事は「今回の試みを機に、環富士山地域一体の共同戦線を張り、共存共栄の機運を高めたい」と思い描く。
 四季ごとに装いを変える雄大な景色や、豊かな湧水を活用して育てた農作物。富士山麓では、霊峰がもたらす多くの資源を地域おこしに生かす取り組みが進む。だが、行政や観光関係者からは、連携不足を課題とする声がたびたび上がる。
 関係する自治体、団体の数の多さが背景にある。環富士山の自治体は本県だけで4市1町。これに山梨県側の自治体と両県、国、各種団体が加わる。自然環境保護を軸にする静岡側と観光活用に重点を置く山梨側といった方向性の違いがあり、費やす予算の規模もそれぞれ異なる。小山町商工観光課の担当者は「地域間の微妙な温度差が一体感の醸成を阻んでいる」と指摘する。
 環富士山で取り組むべき課題は観光に限らない。噴火に備えた防災対策や、世界遺産として後世につないでいくための環境保全。いずれも単独の自治体や団体だけで解決はできず、広域連携が欠かせない。
 御殿場市観光協会の芹沢明彦事務局長は「観光や防災、環境保全などについて多様な考え方のある地域、団体をまとめるには、国が明確な指針を掲げることが必要」と強調する。「オール富士山の実現へ、富士山がどうあるべきかの議論を深めてほしい」

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