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しずおか駅舎探訪(8)JR東日本/JR東海 熱海駅(熱海市)

(2017/8/11 11:00)
JR東海、東日本の境界を示す水色の標石を指さす宇田川秀明駅長(左)と宮原智子駅長=熱海市田原本町のJR熱海駅
JR東海、東日本の境界を示す水色の標石を指さす宇田川秀明駅長(左)と宮原智子駅長=熱海市田原本町のJR熱海駅
JR東日本/JR東海 熱海駅
JR東日本/JR東海 熱海駅

 ■鉄道結節点に2人の駅長
 JRが発足して30年。熱海駅(熱海市)は分割民営化の象徴的な存在だ。在来線はJR東日本、東海道新幹線はJR東海が管轄し、両社それぞれに駅長がいる。在来線と新幹線でJRの駅長が2人いる駅は全国9カ所あるが、静岡県では熱海駅だけだ。
 駅の“境界線”はどこか。JR東日本の宮原智子駅長(47)とJR東海の宇田川秀明駅長(55)に案内してもらった。改札口を入り、在来線と新幹線との乗り換え口に向かう途中にある階段のわずかに手前。壁の下部に水色の標石がある。ここが両社の境界だ。「私も赴任するまで気付かなかった」。宇田川駅長が苦笑する。
 境界線で案内板のデザインや、床の色、駅員の制服は変わるが、通路は一体で出入り口も一つ。宮原駅長は「普段は境界を意識することはない。駅員同士、自然に連携している」と語る。駅員も乗客の案内で、互いのホームに入ることもしばしば。忘れ物の問い合わせがあれば、お互いに「そちらに落としていないか」と連絡し合う。
 同駅は、東海道線と新幹線、伊東線が集まる鉄道の結節点。熱海への宿泊客も年間300万人台を回復し、昨年11月開業の駅ビル「ラスカ熱海」もにぎわいを見せる。
 「着任してあらためて観光客の多さに驚いた」。2人の駅長が口をそろえる。宇田川駅長は「乗り換えの際、自動改札から出てきた切符を取り忘れないよう、駅員が手渡すようにしている」と細やかな配慮を明かす。宮原駅長は「温泉以外の魅力も発信したい」と、改札口近くに熱海の夜を彩る花火の原寸大模型や、市内各地に咲くジャカランダの植木を飾った。観光客へのおもてなしの心に、会社の境界線はない。

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