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しずおか駅舎探訪(6)静岡鉄道・県立美術館前駅(静岡市清水区)

(2017/7/21 11:00)
ホームの「考える人」のレプリカ像を見つめる伊藤義春さん=静岡市清水区中之郷の県立美術館前駅
ホームの「考える人」のレプリカ像を見つめる伊藤義春さん=静岡市清水区中之郷の県立美術館前駅
静岡鉄道・県立美術館前駅
静岡鉄道・県立美術館前駅

 ■利用客迎える「考える人」
 静岡市の住宅地を走る静岡鉄道静岡清水線の県立美術館前駅(同市清水区)。上下2本のホームには、小ぶりなブロンズ像がそれぞれ置かれ、線路を挟んで向かい合う。駅から徒歩15分の県立美術館(同市駿河区)に作品が並ぶ彫刻家オーギュスト・ロダンの「考える人」と「接吻[せっぷん]」のミニチュア版レプリカだ。
 2001年3月、同美術館が開館15周年を記念して寄贈した。ロダンの作品から人気の高い2点を選び、上り線に約40センチの「考える人」、下り線に約30センチの「接吻」のブロンズ像を設置した。「フランスの美術館連合が公認した精巧なレプリカ。本物では近づけないような場所もじっくり眺められる」。当時、同社の鉄道課長として携わった伊藤義春さん(63)は像を紹介した。
 美術館最寄りの駅に「アートの雰囲気を」という願いが込められた。電車を待つ人の目に留まるようにと、改札口の近くではなく、ホームの中ほどに置いた。すっかり駅の風景にもなじみ、像はロダン館を併設する美術館へ向かう利用客を迎える。
 99年の歴史を持つ同線で最も新しい1986年開業の駅。伊藤さんは土木技術者として駅の建設にも関わった。同社にとって、駅の新設は戦後初めてのことだった。「自分が計画した駅が、徐々に形になっていくのはやりがいを感じた」と思い入れも深い。
 像は長い間、特に覆いもなくホームに置かれてきたが、これまで汚されたことや、破損したことはない。「正直、最初は心配だったが、利用者の皆さんに愛されていることを実感している。本当にうれしい」。いとおしそうに見つめた。

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