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しずおか駅舎探訪(5)遠州鉄道・西鹿島駅(浜松市天竜区)

(2017/7/14 11:00)
「鹿島の花火」の日に開くホーム先端の臨時出口=浜松市天竜区二俣町南鹿島
「鹿島の花火」の日に開くホーム先端の臨時出口=浜松市天竜区二俣町南鹿島
天竜浜名湖鉄道・西鹿島駅
天竜浜名湖鉄道・西鹿島駅

 ■花火の日限定、臨時出口
 浜松市の中心部と郊外を結ぶ遠州鉄道は、市民から「赤電」の愛称で親しまれている。天竜浜名湖鉄道との乗換駅でもある終点の西鹿島駅(同市天竜区二俣町)は、山小屋風の駅舎が特徴だ。普段の乗降客数は1日3千人ほどの駅が、毎年8月上旬に開かれる「鹿島の花火」の日だけは、1万人にまで膨れ上がる。
 ことしの開催は5日。駅にもポスターが貼られ、ムードは高まる。「夕方からの7時間余りに、1年で一番多くのお客さまが集中する。あっという間に時間が過ぎる」。就任2年目の鈴木幸夫駅長(58)は昨年を振り返る。通常の改札口だけではさばききれず、普段はほとんど使わない“秘密の出口”も開ける。
 臨時出口は、ホームの前方と後方に2カ所ある。ICカード乗車券を利用する人のために、1日だけ読み取り機も取り付ける。通常2人体制の駅員もホームだけで4、5人に増やす。花火が終われば入場規制を掛け、ホームでの混乱を避ける。「楽しい花火大会。事故だけは絶対に起こしてはいけない」。安全には細心の注意を払う。
 若い頃は運転士として花火見物に向かう客を運んだ。4両編成の電車は、約800人の客で満員となる。「乗客の重さでブレーキの効きが普段と違う。微妙な操作が必要な旧型車両は、止めるのに苦労した」と懐かしむ。
 鹿島の花火は、遠州鉄道全体にとっても大切な1日。電車の運行に携わる約100人の社員がほぼ全員、電車と各駅に配置され、乗客の対応に追われる。勤続41年の鈴木駅長も、入社以後はじっくり見物した記憶がない。「バーンという音を聴くだけ。定年まであと2回、お預けですね」

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