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しずおか駅舎探訪(2)岳南電車・比奈駅(富士市)

(2017/6/16 11:00)
ポイントの制御盤(左奥)がそのまま残る駅舎の中で、鉄道模型を運転する宇佐美政英さん=富士市比奈の比奈駅
ポイントの制御盤(左奥)がそのまま残る駅舎の中で、鉄道模型を運転する宇佐美政英さん=富士市比奈の比奈駅
岳南電車・比奈駅
岳南電車・比奈駅

 ■ドアの向こうは模型工房
 かつて製紙工場から製品を載せた貨車や機関車が行き交った岳南電車の無人駅、比奈駅(富士市比奈)。貨物が廃止され、寂しくなった広い構内の隅に、1951年開業以来の駅舎が建つ。改札口の傍らにある事務室のドアを開けると、鉄道模型やジオラマ用のパーツでいっぱいの棚が目に入る。
 2015年11月から駅舎内で模型店「フジドリームスタジオ501」を営む宇佐美政英さん(57)。「恐らく日本で唯一の『鉄道模型店の駅』」。誇らしげに紹介した。ホームに入った電車が見える場所には、店名の由来になった岳南電車の電気機関車「ED501」の模型と、同駅の駅舎や配線を再現したレイアウト。休憩室だった場所にもNゲージのジオラマが広がり、県内外からファンが訪れる。
 店内は、切符を入れる出札箱や、吉原駅で乗り換えられた「国鉄線」の文字が残る古い自動券売機、昨年12月まで現役だった線路のポイント制御盤もそのまま残る。「駅員の出勤表やカレンダーも5年前に無人化された当時のままにした。時がたてば、より懐かしく感じるようになるのでは」
 鉄道車両デザイナーのおじの影響で、子どもの頃からの鉄道ファン。11年にソフト開発会社を退職し、当初は同駅前の空き店舗を利用した。翌12年に同駅の無人化が決まり、「夢見ていた『駅の模型店』のチャンスが巡ってきた」。岳南電車と交渉を重ね、無人化の3年後に店を駅舎内に移した。
 店内にはレーザー工作機があり、市内で作られた厚紙を使って鉄橋や転車台などのペーパーキットを製造、販売する。「富士は紙のまち。“地産地消”の模型工房を目指しますよ」と笑った。

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