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<毛筆製造>虎竹堂(静岡市葵区)

(2018/7/30 11:00)
数種の毛を均一に混ぜる「練りまぜ」の工程に取り組む平山正昭さん
数種の毛を均一に混ぜる「練りまぜ」の工程に取り組む平山正昭さん
金ぐし
金ぐし

 水分を含んだ一塊の毛束を折り畳むように重ね、金ぐしですいて余分な毛を除く。「練りまぜ」を4~5回繰り返すと白、黒、茶の毛が混ざり合い、筆の芯が出来上がった。「筆匠 虎竹堂」(静岡市葵区)の平山正昭さん(71)は創業80年を超える店を守り続けている。
 ウマやイタチ、ネコ、ヒツジなどの毛を水で煮て、くせや脂分を除去することに始まり、筆の形に整え竹軸に漆で接着して仕上げるまで、筆作りには十を超える工程がある。広島県熊野町などの産地では工程別に分業しているが、平山さんは全て1人で担う。
 毛筆に使う毛は個体や部位によって堅さや質が違う。特徴を把握し、数種の毛を混ぜるなどして求める堅さに整えた上、均一に混ぜ合わせる技術が重要になる。練りまぜが不十分だと穂先が割れやすくなるが、混ぜるたびに金ぐしを通すため、毛量が減る。「毛の組み合わせを決めるのも、練りまぜも経験を積むしかない。良質の毛を使えばいい筆にはなるが、望む書き心地の筆になるかは仕上げてみないと分からない」
 高校卒業後、筆作りの道を歩み始め、父康一さんの技を見よう見まねで学んでいった。当時はひな人形や塗りげた、たこ、まき絵と、地場産業に関連して筆の需要が高かった。一人前になるのに太筆細筆各3年ともいわれる道のりだったが、「工程が多彩で飽きがこない。細かな作業が好きな自分に合っていた」。

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