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<駒師>富士宮将棋道場(富士宮市)

(2017/7/17 11:30)
小筆を手に将棋の駒を仕上げる大沢建夫さん。漆を塗り重ねる「盛り上げ駒」は芸術品を思わせる
小筆を手に将棋の駒を仕上げる大沢建夫さん。漆を塗り重ねる「盛り上げ駒」は芸術品を思わせる
書き台
書き台

 漆を塗り重ねて引いた線が、光沢を帯びた文字として将棋駒の表面に浮かび上がる。プロ棋士の対局にも使われる「盛り上げ駒」は、芸術品を思わせる美しさから最高級の価値を持つ。駒師の大沢建夫さん(74)=富士宮市=が、自ら成形したツゲ材の木地を手に、小筆の毛先に神経を集中させた。
 将棋の駒を作る「富士駒の会」の活動拠点、富士宮将棋道場。顧問の大沢さんの作品は、今月1日に沼津市で指された棋聖戦でも使われ、羽生善治3冠と斎藤慎太郎七段の勝負を盤上で演出した。「棋士の真剣勝負に負けないよう、駒師としても持てる力を常に出し切る」のが信条だ。
 将棋に人並み以上の縁があったわけではなかった。長距離トラックの運転手だった35年前、3人の息子と会える限られた時間を楽しむために家族で始めた。小学4年の長男に勝てなくなるのに、ひと月とかからなかった。
 子どもたちが遠方の大会にも出場するようになると、役目は完全に引率者。「はたから目で駒を追ううちに、自分にも作れるかなとふと思った」。かつては歯科技工師を目指し、手先の器用さには自信があった。まずは文字を彫って色を付ける「彫り駒」から取り組み、地元の道場や職場で使ってもらった。

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