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<ヘリコプター機長>静岡エアコミュータ(静岡市葵区)

(2017/2/20 11:00)
天候や風などさまざまな事象に気を配りながら機体を操る守田良さん
天候や風などさまざまな事象に気を配りながら機体を操る守田良さん
ニーボード
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 ヘリコプターの高度が上がる。あたかも街は精密なジオラマと化し、海原や山々の存在感が一気に増す。静岡エアコミュータの機長、守田良さん(38)は、操縦席から絶えず周囲に目を配る。天候や風向、風力、自衛隊の基地が近ければ航空機、山が近ければ鳥-。優先する注意事項は刻々と変わる。両手のスティックと両足のペダルで機体を自在に操るのが妙味だ。
 航空自衛隊のレスキュー隊や静浜基地(焼津市)の教官などを経て2015年、現職に就いた。自衛官として17年間、有事に備えて訓練してきた。「スキルを実際に生かしたい」。県内なら空にも“土地勘”があり、趣味のサーフィン仲間も多い。誰でもできる仕事ではないという誇りもあった。
 静岡ヘリポート(静岡市葵区)を拠点に遊覧、報道撮影などを担う。緊急度の高い報道撮影は現場の天候、経路、所要時間などを調べ、限られた撮影時間も考慮し、最善のルートを決める。運航管理担当者との打ち合わせ、機体の安全確認を終えて離陸するまで、出動依頼からわずか10分だ。
 カメラマンのどんな要望にも応えるのが信条。撮影しやすいよう、機体の位置、高度、旋回など技術を駆使して飛行する。「全てが実践で失敗は許されない。ぴりぴりした緊張感がある」。やりがいを感じる瞬間だ。
 安全第一はもちろん、「操縦技術以外にこそ、機長のマネジメント能力が問われる」。減速の理由など一言添えて伝え、安心感を与えることを大切にする。心理的にも安心なフライトを追求する先に、理想とする「指名される」ほど信頼される機長の姿がある。
 4月からは新潟県のドクターヘリ運航にも携わり、定期的に出張滞在を繰り返す。生死を預かり、出動要請から5分以内の離陸を目指す。静岡とは気象も違う上、現場に着陸する分、危険も増す。「これまで鍛えてきたことを還元できたら」。持てる力をフル活用して新たな任務に当たる。

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