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<公園管理主任>爪木崎公園(下田市)

(2017/1/16 11:00)
水仙の群生地で花殻を摘む日吉芳郎さん。風に乗って甘い香りが広がる
水仙の群生地で花殻を摘む日吉芳郎さん。風に乗って甘い香りが広がる
バケツ
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 下田市の須崎半島から相模灘を望む岬。水仙の群生地として知られる爪木崎公園は、約300万本が白と黄色の花を咲かせている。公園管理主任の日吉芳郎さん(60)が園路を回り、小さな花殻を手際よく摘んでいく。
 甘美な香りが風に乗り、カメラを構えた来園客を酔わせる。「学名のナルシサスは、自己陶酔の語源。見ている方もうっとりしますよね」。来園客に解説を加え、自然な交流を演出する。
 野菜やミカンの農家に育ち、子供の頃から園芸に親しんだ。20代は民間の造園会社に勤め、より多くの市民が訪れる現場を求めて市職員に。やがて念願の公園管理係を任された。遊具のペンキ塗りやトイレ清掃も含め、快適な空間を維持するため八方に目を配る。
 冬場に盛期を迎える水仙は、夏場こそ気を使う。球根を掘り起こし、風通しのいいハウスで育てる。良質な球根は手作業で再び植え付け。「夏草を刈るのも程よい長さがある。これからも良いとされることは試したい」。暑さがこたえるが、水仙に手をかけることができる貴重な期間だ。
 2月上旬まで開催している水仙まつりは、冬の数少ない花イベントとして関心は高い。今季は12月初旬から咲き始めたが、「夏の苦労が一晩で吹き飛ぶほど、冬の天候に左右される。あとは強い潮風にやられないことを祈るしかない」。会場の作業と並行して、夏のあじさい祭りで知られる下田公園での枝切りにも時間を割く。

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