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「オペラ座の怪人」劇場その奥に(下) 舞台を支える

(2018/9/7 16:27)
設営が進む舞台機構について説明する舞台監督の岩本佳之さん。大掛かりな装置で専用劇場並みの機能を持たせる=7月中旬、静岡市民文化会館
設営が進む舞台機構について説明する舞台監督の岩本佳之さん。大掛かりな装置で専用劇場並みの機能を持たせる=7月中旬、静岡市民文化会館

 舞台の“額縁”となるプロセニアムアーチ、巨大なシャンデリア-。「オペラ座の怪人」の2カ月にわたる会期中、会場の静岡市民文化会館大ホールはパリ・オペラ座に姿を変える。
 きらびやかな舞台から一転、光の差し込まない地下迷路、そして支配人たちが右往左往するオフィスへ。「場面が流れるように転換するのがこの舞台の特徴。切り替わる瞬間に気付かれないぐらいがいい」。舞台監督の岩本佳之さんが、設営中のステージを見渡して説明する。
 いつの間にか誘い込まれる怪人のすみかなど、場面を支配する「暗闇」は重要な要素だ。「会期中でも、月に一度は床を黒く塗り直す。作品の質を落とさないためには欠かせない」。バレエダンサーが滑らないように床面を保つ意味にも触れた。
 建物によって条件が異なる公共ホールを、専用劇場並みに機能させるのが大掛かりな舞台装置だ。演出家の意図を忠実に再現するため、専門スタッフと連携して入念なチェックを繰り返す。トラック60台分の資機材の設営は、時間との闘いでもある。
 昨年、設営期間の大幅な短縮を実現したのが「グラウンドサポートシステム」だ。既存の梁(はり)や柱に舞台機構を取り付けるなど構造を有効活用し、準備を効率的に進めた上で稽古に移ることができる。装置の手入れもしやすくなるなど、「常に同じレベルを求めている」舞台の裏側で、公演を支える機能は進化中だ。
 上演中は、客席後方から音響や照明など各所に指示を出し、いっときも気が抜けない立場になる。「裏方の存在が分からないように物語を進めることに意味がある。たくさんの不思議を間近で見てほしい」
 

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