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先生に“学びの輪”広がる 10年目の浜松教師塾

(2017/12/12 17:00)
師範の原山茂美教諭(右)から授業のアドバイスを受ける塾生=11月下旬、浜松市立伊目小
師範の原山茂美教諭(右)から授業のアドバイスを受ける塾生=11月下旬、浜松市立伊目小

 ベテラン教諭が師範になり若手の指導力を高める浜松市教委独自の浜松教師塾が10年目を迎えた。これまで塾生の若手教諭約400人が指導技術を磨いた。師範を経験した教諭が自主的に教師塾を開く動きも広がるなど、ベテランの意欲向上にも効果が表れている。
 11月下旬、第10期教師塾で師範を務める引佐北部小中の原山茂美教諭(58)は同市北区の伊目小で、塾生の鈴木一禎教諭(27)が行う体育の授業を見学した。児童を授業に引き込む工夫や運動中の目配りができているかを細かくチェック。終了後は別の塾生を交え課題を指摘した。鈴木さんは「他校の先生から指導を受ける機会は貴重で視野が広がる。同年代の塾生からも刺激をもらえる」と話す。
 若手の指導は師範にとって刺激となる。教職員の研修を担当する市教育センターによると、指導のために経験や考えを整理する作業は自身の課題に気付く契機になるほか、若手と接する機会自体がベテランの活性化に効果的という。
 原山さんはことしから勤務校の若手数人と、教師塾と同様の取り組みを自主的に始め、惜しみなく経験を伝えている。「仕事の不安をざっくばらんに聞いている。指導力の根本にある人間性の大切さに気付いてもらいたい」と意気込む。
 継続的に連絡を取り合う師範と塾生が仲間を誘って交流するケースもあり、教師塾をきっかけに学びの輪は広がっている。同センターの松本孝久指導主事(54)は「ベテランの大量退職期を前に若手育成は急務。塾生は学び続ける姿勢を大切にし、教員のリーダーとして活躍してほしい」と話した。

 <メモ>浜松教師塾 学校から推薦を受けた教員経験20年以上の師範1人と10年以下の塾生2人がグループで約1年間活動する取り組み。毎年20組が参加。各グループは「主体的に学ぶ授業」「ICT機器の活用」といった教育テーマを設定し、定期的に公開授業や意見交換を実施する。

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