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新聞で世界ひらく 名古屋、NIE全国大会が開会

(2017/8/4 06:16)
「頭の知識 体の知識」をテーマに議論を交わしたNIE全国大会の座談会=3日午後、名古屋市
「頭の知識 体の知識」をテーマに議論を交わしたNIE全国大会の座談会=3日午後、名古屋市
ノーベル物理学賞受賞時の秘話を披露する天野浩・名古屋大教授=3日午後、名古屋市
ノーベル物理学賞受賞時の秘話を披露する天野浩・名古屋大教授=3日午後、名古屋市

 学校の授業など教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の実践報告をする第22回NIE全国大会が3日、名古屋市で始まった。「新聞を開く 世界をひらく」をスローガンに4日まで、教材としての新聞の活用に関する発表や意見交換を行う。
 県内からは県NIE推進協議会の安倍徹会長と、NIE実践指定校の教諭やNIEアドバイザー、新聞関係者ら約20人が参加した。
 初日は、2014年にノーベル物理学賞を受けた天野浩名古屋大教授(56)=浜松市出身=が「世界を照らすLED―未来を照らすことの大切さ」と題し記念講演を行った。
 天野教授は幼少期の新聞との関わりや、恩師である赤崎勇名古屋大特別教授との出会い、青色発光ダイオード(LED)実現までの試行錯誤などを振り返り「特別な才能がなくても、一心不乱に頑張れば人々のためにできることがある」などと語った。
 「頭の知識 体の知識」をテーマに据えた座談会では、大会実行委員長の土屋武志・愛知県NIE推進協議会長=愛知教育大教授=が進行役を務め、天野教授や女子レスリング五輪メダリストで至学館大副学長の吉田沙保里さん、愛知県内の高校生や小学生らが新聞に対して普段感じていることなどを述べ合った。土屋会長は「子供の頃からいろいろな記事や情報に触れ、自分の意見にしていくような、NIEがやっていることは、まさにこれから必要なこと」と議論を締めくくった。
 最終日の4日は、公開授業や実践発表、特別分科会などを行う。

 ■天野浩教授講演 ノーベル賞受賞「渡航中で知らず…」
 名古屋市で3日開幕したNIE全国大会の記念講演で、ノーベル物理学賞受賞者の天野浩名古屋大教授(56)=浜松市出身=が、2014年に同賞を受けた際の“秘話”を語った。受賞決定時に海外渡航中で自らの受賞を知らず「経由地ドイツで見た『おめでとう』というたくさんのメールの意味もよく分からないままフランスに到着し、現地で待っていた記者から受賞を知らされた」と苦笑した。
 帰国後にノーベル財団からメール連絡が来ていたことに気付き、読んでみると「電話やファクス、メールであなたに連絡しているが返事がない。このままだと賞を取り消す可能性がある」と記されていて、ひやひやしながら財団に連絡を入れて事なきを得た―との逸話で会場を和ませた。
 授賞式が行われたスウェーデンのストックホルムでの記者会見で海外記者から、現在の大学や研究所での基礎研究を取り巻く状況を聞かれたが「研究ばかりしていたので、全然分からなかった」と話し「新聞を読んでおけばよかったと思った」と当時を振り返った。

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