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中学生の放課後、サークルで充実 地域と連携、料理や運動 静岡

(2019/2/6 17:00)
大学生とスイートポテトづくりに励む生徒ら=2018年12月中旬、静岡市駿河区の大里生涯学習センター
大学生とスイートポテトづくりに励む生徒ら=2018年12月中旬、静岡市駿河区の大里生涯学習センター

 全国的に中学校の部活動日数の見直しが進む中、静岡市駿河区の市立大里中が部活動のない平日の放課後を利用した「放課後サークル活動」に力を入れている。市内の大学、高校、事業所などと連携して独自のサークル活動を設け、生徒が好きな活動を選んで参加する制度。平日の受け皿を生徒自らが地域と連携して作り出す先駆的な取り組みで、専門家も注目している。
 「もうすぐ焼き上がるよ」。2018年12月中旬。同校に隣接する大里生涯学習センターで、県立大生が協力するサークルが開かれた。内容はスイートポテトの調理。大里中1年の長嶋美歩さん(12)が大学生と計画を進めてきた。調理室には生徒約10人と大学生の笑顔があふれた。長嶋さんは「苦労もあったけど、自ら企画し、実行する達成感を味わうことができた」と満面の笑みを浮かべた。
 同校が放課後サークルを始めたのは17年10月。スポーツや芸術など、地域と連携した多彩なテーマの約40サークルを設け、生徒が自由に参加できる。山下由修校長は「部活動の見直しで空く時間を効果的に活用でき、生徒の自主性や協働性も養える」と説明する。
 国は18年3月に部活動に週2日以上の休養日を設けるなどのガイドラインを公表し、全国で部活動の見直しが進む。同市でも19年8月から平日の活動を週3日にするなどとしたガイドラインの規定が全面実施される予定。部活動のない日に生徒がどう有意義に過ごすかは全国的な課題だ。
 県立大の津富宏教授(59)は「余暇の過ごし方が問われる中、大里中の活動は非常に珍しい。(部活動の時間を減らす一方で)しっかりと受け皿も設けることで、生徒の非行防止への効果も期待できる」と評価する。その上で「先駆的な活動として全国に波及してほしい」と期待した。

 ■休養日過ごし方模索
 ガイドラインの策定により部活動の効率化が進む中、県教委や県内の各市町教委は、生徒の休養日の過ごし方を模索している。
 静岡市教委の担当者は「練習量の確保を望む声もあり、部活動を補う手段として、民間に指導を要請する体制の強化も検討している」と話す。その上で「生徒の自主性を尊重したい」と強調した。
 浜松市教委の担当者は「生徒の学力向上や新たな学び体験などにつながる可能性がある。生徒も学校も空いた時間の有効活用が求められる」と述べた。
 県教委の担当者は「部活動ガイドラインの策定は、生徒が家族と過ごしたり、地域活動に参加したりする時間を確保する狙いが大きい」としている。

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