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エアコン設置に統廃合問題 判断分かれる 伊豆地域の小中学校

(2018/9/6 08:35)
伊東市立西小3階の教室。直射日光が差し込み7月は扇風機5台を使っても35~36度に上った。右は気温を確認する芹沢ひろ子教頭=伊東市の同小
伊東市立西小3階の教室。直射日光が差し込み7月は扇風機5台を使っても35~36度に上った。右は気温を確認する芹沢ひろ子教頭=伊東市の同小

 記録的猛暑に見舞われた今夏。多くの静岡県内市町が小中学校へのエアコン設置を急ぐ中、伊豆地域では少子化に伴う学校の統廃合との兼ね合いから判断が分かれている。各市町とも設置は進める意向だが、事業費が多額のため、自治体によっては、統廃合で数年後に使わなくなる可能性がある既存校舎への早期整備には踏み出しにくい事情もある。
 伊東市は設置方針こそ示しているが具体策は未定。市幹部も「統廃合も絡め無駄のないものを考えたい。3~5年で整備できれば」と話す。市内の10小学校、5中学校の普通教室165室は全て未設置。事業費は概算で10億円に上る。3小学校が1学年1学級以下で、2023年度をめどに再編が検討されていることもあり、高橋雄幸教育長は「早期設置を進めたいが、統廃合と合わせて考えざるを得ない」と複雑な心境を吐露する。
 下田市は22年度に4中学校を1校に統合予定。校舎も現在の下田中を大規模改修する方針だ。4校の普通教室にエアコンは未設置だが、担当者は「既存校舎への設置は難しい。統合後の整備になると思う」と語る。
 一方で統廃合とは切り離して設置を検討する市町もある。西伊豆町は3小学校、2中学校を各1校に再編する計画が進む中、19年度予算案に関連費用の計上を視野に入れる。
 伊豆市は昨年、3中学校を統合した新設校を核とする文教ガーデンシティ構想が白紙に戻った。3校は統合も視野に議論されるが、そうなった場合は5、6年を要する可能性もある。来夏以降も猛暑は続くと予想されていることから、担当者は「他施設に移設できる設備を選定するなど、無駄にならないようにした上で、普通教室だけでも整備したい」との見方を示した。

 ■教室内でも熱中症対策 伊東
 伊東市では2019年度予算案編成に向けた要望調査で、8小中学校がエアコン設置を求めた。教育現場からは暑さ対策に切実な声が上がる。
 市立西小は昨年まで優先順位が低かったエアコン整備を最優先に要望した。今夏、直射日光を浴びる3階の教室の気温は連日35~36度を記録。備え付けの扇風機4台と業務用の大型扇風機をフル稼働させたが、熱風をかき回すだけで効果は薄かったという。
 7月中旬には、休み時間の外遊びも自粛させざるを得なくなり、芹沢ひろ子教頭は「今まで記憶にない暑さ。教室内での熱中症にも注意が必要だった。エアコンのある生活に慣れた夏休み明けも心配」と話す。

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