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空中からフクロウDNA採取 掛川西高自然科学部に大臣賞

(2018/8/31 07:50)
自作の装置を手に研究成果を説明する岡本優真さん=29日、掛川市の掛川西高
自作の装置を手に研究成果を説明する岡本優真さん=29日、掛川市の掛川西高

 掛川市の掛川西高自然科学部が空中の環境DNAを採取、分析する方法でフクロウの分布調査に取り組み、このほど山形県で開かれた全国高校生バイオサミットで最高の文部科学大臣賞を受賞した。「世界初と考えられる」(同校)方法や、自作の装置で画期的な成果を上げた生徒の創造性が高評価となった。
 調査したのは2年の岡本優真さんと塚本颯さん。同部はこれまで、水中の生物が残す微物からDNAを採る調査を得意としてきたが、岡本さんらは鳥が羽ばたく際に空中に残す微細な皮脂を採取できないかと思い立ち、1月から挑戦を始めた。
 水中の微物採取と異なり、空中での採取は国内、海外の文献を探しても先行事例が見つからず、手法はすべてオリジナル。数カ月間の試行錯誤を経て、空気を吸引するポンプと皮脂を溶かす液体を収めた装置を開発した。掛川近辺の山林に複数仕掛け、回収した溶液を分析すると、2カ所で日本在来種のフクロウと一致するDNAが検出された。
 成果を発表したバイオサミットは全国トップレベルの高校が参加する大会。2人の成果は出展65点の中で圧倒的な評価を受け、審査した大学の研究者らから「鳥の生態調査のみならずインフルエンザウイルスの検出などにも応用が期待できる、独創性や学術性の高い研究」と称賛された。
 岡本さんは「失敗を重ねながらも新しい手法を確立でき、高い評価を得られたのはうれしい。研究を続けて手法の完成度を高めたい」と喜びを語った。

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