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資源回復願い遠州灘へ 親ウナギ放流、賛同広がる

(2017/11/29 07:45)
親ウナギを放流する関係者=28日午後、遠州灘(代表撮影)
親ウナギを放流する関係者=28日午後、遠州灘(代表撮影)

 無事に、産卵海域にたどり着くように―。産卵期を迎えた絶滅危惧種ニホンウナギの親を市場で買い上げて遠州灘に放つ浜名湖発親うなぎ放流事業の2017年度の活動が28日、始まった。本年度はインターネットを通じて小口資金を集めるクラウドファンディングを活用。寄せられた支援金を買い上げ費用に上乗せし、より多くの親ウナギを放流して資源回復を図る。
 初回の放流量は、20日以降に浜名湖で水揚げされた105・7キロ(263匹)。関係者が浜名湖の今切口から沖へ約2・8キロの海上に船で向かい、親ウナギを放った。本年度は年内に計3回程度の放流を予定している。
 昨年度は過去最高の410・2キロの親ウナギを放流したが、終盤に買い上げ資金が不足した。本年度は静岡新聞社・静岡放送が運営するクラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)静岡」で支援を呼び掛け、53万2千円が集まった。関係者は「一匹でも多く親ウナギを競り落として放流する」と話す。
 同事業は産卵場所のマリアナ諸島沖へ向かう途中で漁にかかった親ウナギを保護し、無事に太平洋へ出るのを助けて産卵数を増やす取り組み。周辺自治体や関係団体による浜名湖地区水産振興協議会など官民が協力し、4年前から続けている。

 ■クラウド資金、目標超える53万円
 浜名湖発親うなぎ放流事業で本年度から導入したクラウドファンディングは、ネットを通じて不特定多数の人に支援を呼び掛けるのが特徴。2カ月間で目標額の30万円を大きく上回る53万2千円を集め、関係者は「金額以上に、危機にひんしたウナギの現状や放流事業の意義を知ってもらえたことが大きい」と手応えを語る。
 FAAVO静岡を活用した同事業のクラウドファンディングは9月にスタート。協力者にはウナギの残さを肥料にして育てた「うなぎいも」のお菓子、うなぎ料理店の食事券を返礼品として贈り、わずか17日で目標額に達した。最終的に、10月末時点で協力者は県内外の45人に上った。
 同事業の資金管理を担当する同事業連絡会の加茂仙一郎会長は「支援の輪が広がった」と語る。来年度も、クラウドファンディングで支援を呼び掛ける意向という。

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