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17年緑茶輸出、過去最高143億円 3年連続4000トン超

(2018/1/31 07:55)
緑茶輸出の推移
緑茶輸出の推移

 財務省が30日公表した貿易統計(確報値)によると、2017年の緑茶輸出額は前年比24・3%増の143億5748万円で過去最高を更新した。環太平洋連携協定(TPP)活用策として政府が掲げた目標「19年までに150億円」が射程に入った。茶の生産で全国の4割、流通で6割弱を占める静岡県の茶業振興の突破口になる期待が掛かる。
 数量も前年比12・9%増の4641トンと順調に伸びた。4千トン台は3年連続。高度経済成長期に輸出から内需に転換して以降、最高を記録した。
 輸出先は、例年最も多い米国向けが、健康志向の高まりや食品加工用の抹茶人気などで底上げされた。数量は0・9%減の1407トンと横ばいだが、金額は22・7%増の59億円と大幅に増えた。ドイツは数量341トン(6・8%増)、金額13億円(2・3%増)。
 アジアでは、金額ベースで台湾が64・1%増の13億円、香港が74・2%増の12億円など、伸びが目立った。
 政府の輸出目標(150億円)に呼応し、本県はこのほど公表した次期経済産業ビジョン(18~21年度)案で、静岡茶の輸出額の数値目標を19年に81億円、21年に93億円と設定した。
 茶の輸出は横浜開港とともに始まり、貿易の花形になった。1917年には北米市場を中心に3万トン以上を輸出した。
 戦後、輸出茶から粗悪品を排除するため、56年に県製茶指導取締条例が制定された。同条例の在り方を含め、今後の静岡茶振興策を議論するため2017年10月に設置された識者会議で、県は世界的な緑茶需要拡大への対応の必要性を強調した。
 緑茶輸出は2000年代半ばから増加基調にある。
 日本茶輸出促進協議会(東京都)の杉本充俊事務局長は「緑茶の消費を引っ張る抹茶人気を、単なるブームで終わらせずに定着させたい」と話し、「抹茶原料のてん茶の生産拡大と同時に、煎茶や玉露の需要拡大や、輸出先の消費者が日本茶への理解を深めるための取り組みも重要」と指摘した。

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