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着味禁止継続で一致 新たな静岡茶の振興策検討委

(2017/12/27 07:52)
県製茶条例 見直しの論点(県まとめ)
県製茶条例 見直しの論点(県まとめ)

 静岡県製茶指導取締条例の見直しなどを協議する有識者会議「新たな静岡茶の振興策検討委員会」(委員長・大坪檀静岡産業大総合研究所長)は26日、県庁で第2回会合を開いた。「着味」「発色」と呼ばれる緑茶へのうま味調味料や発色剤の添加は現行通り禁止すべきとする意見が大半を占めた。一方で、その規制をするのは県か業界かに関しては意見が割れた。
 委員11人が出席し、条例見直しの是非と茶業振興策について審議した。フレーバー茶など新たな商品開発を念頭に、果物の皮や金箔(きんぱく)などを混入する際の規制緩和を認める方向でも意見は一致した。
 条例を根拠に行政が強い強制力で規制する現行の仕組みについては、さまざまな声が上がった。成岡揚蔵委員(県茶業会議所会頭職務代理者・県茶商工業協同組合理事長)は、ブランド維持は業界でという指摘に「条例はわれわれにとって憲法のようなもの。一度作ったルールをなくすと、元に戻すことはできない」として、条例廃止に反対した。
 加藤敦啓委員(JA静岡経済連理事長)は荒茶(あらちゃ)の段階では着味、発色を禁止すべきとしたが、「茶の消費拡大は重要な課題。フレーバー茶製造の申請手続きの簡素化は認めてはどうか」と述べ、この部分の改正を要望した。小林昭子委員(県消費者団体連盟会長)も「静岡茶は添加物を入れなくても十分おいしい」と発言した。
 茶業振興策については、輸出促進や有機栽培の拡大などの観点からさまざまな意見が出た。新たに茶業に関する振興条例を制定し、その中で添加物規制をしたらどうかという意見もあった。
 検討委は、県の条例廃止方針に対するパブリックコメント(意見公募)で反対が8割を超えたことを受け設置された。

 <メモ>県製茶指導取締条例 県内で製造販売される煎茶に、いった玄米以外を混ぜるには知事許可を必要とする。うま味成分や発色剤の添加は業界が自主的に禁じているとして申請があっても突き返す態勢のため「着味・発色を禁じている」かたちになった。茶は摘採されると産地で荒茶に加工される。茶商は原料として仕入れた荒茶をブレンドしたり火入れしたりして商品に仕上げる。条例は荒茶、仕上げ茶とも「混ぜ物」を制限する。

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