静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

会心「深蒸し」で3冠 全国茶品評会大臣賞の掛川・山東茶業組合

(2017/9/9 07:44)
秋冬番茶に向けて出来栄えを確かめる平井寿博代表理事(右)ら=8日午後、掛川市東山
秋冬番茶に向けて出来栄えを確かめる平井寿博代表理事(右)ら=8日午後、掛川市東山
掛川・山東茶業組合
掛川・山東茶業組合

 2年連続の「全品」農水大臣賞、同一年度の荒茶三大品評会すべてで大臣賞という快挙の一報が届いた8日午後、山東茶業組合(掛川市東山)の茶工場から歓声が上がった。施設修繕のために集まった組合員16人が、作業の手を止め喜びに沸いた。平井寿博代表理事(54)は「香りと味に甘みがあり、会心の茶ができたと思った。これなら大臣賞も狙えるという手応えがあった」と満面の笑みを浮かべた。
 掛川市によると、深蒸し茶部門で関東ブロック茶の共進会、県茶品評会、全国茶品評会で3冠を達成したのは同組合が初めて。恵まれた土地と手間を惜しまない姿勢が大記録につながった。山腹の大きな「茶」で知られる粟ケ岳東側の起伏に沿って作られた茶園は豊富な日照量で茶の成長を促す。先人から受け継いだ茶草場農法は豊かな土壌を作り上げた。また、魚かすなどで作る有機肥料はコストがかかるが、味と香りがしっかりと乗るようになるという。
 摘採は4月25日に行った。製造の中心になった山本康博工場長(52)は「柔らかいが色のよいしっかりとした茶葉だった。深蒸しの長い蒸し時間に耐えて、じっくりとうま味を引き出せた」と振り返る。若手組合員でつくる製造班とともに、最適な蒸し時間や熱風量を見極めた。当日は快晴で、葉がよく蒸気を吸ったことも完成度を高めた。
 静岡県内は7月以降、県の製茶指導取締条例の廃止方針を巡り、茶が本来もつ味と香りに関心が高まっている。平井代表理事は「茶が自然に持つうま味で勝負する。消費者に安心してリーフ茶で飲んでほしい」とこだわる。「日々の積み重ねが3冠という結果を得て、組合員の誇りになった。これからも手間をしっかりとかけてうまい茶を作る」と力強く語った。

静岡茶の記事一覧

ロード中 関連記事を取得中...

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト