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おもてなしは 一流静岡県産茶で 豪華寝台列車「四季島」

(2017/5/3 07:55)
うま味が引き立つ日本茶の「氷水仕立て」(矢部園茶舗提供)
うま味が引き立つ日本茶の「氷水仕立て」(矢部園茶舗提供)

 5月から運行が始まったJR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」。人気沸騰の列車で、乗客に本県産の緑茶が振る舞われている。JRの一流のサービスを支える一流の茶―。関係者は「励みになる。世界一の品質を目指す茶生産者が一人でも増えてくれれば」と願っている。
 出されているのは深蒸し茶「掛川の誉(ほまれ)」をはじめ、牧之原市の茶問屋、相良物産(山本明男社長)での仕入れをベースにしたオリジナルブレンドの高級煎茶など。宮城県塩釜市の矢部園茶舗が納品している。
 乗客へは「氷水(ひょうすい)仕立て」で提供。急須に茶葉を入れて氷を詰めた後、半分まで水を蓄え、90~120秒ほどかくはんする。四季島では、カクテルのようにリキュールグラスに注ぐ。矢部園の矢部亨社長(49)は「氷水仕立てにすることで、うま味が引き立つ」と話す。
 JR東日本が、最高級のサービスに資する提供の仕方として「氷水仕立て」に着目。試飲で料理との相性などを踏まえ採用が決まったという。食事やバータイムの際、ソフトドリンクの希望者に出している。
 矢部さんの祖父は牧之原市の相良出身。東日本大震災では津波で店舗などに大きな被害を受けたが「生産者の方に希望を与えられなければ、茶匠とは言えない」と言い切る。四季島への採用が決まり、相良物産の山本社長に報告した。生産者に伝えてほしい、とメールでこんなメッセージを託した。
 「皆さまの生業は生涯日本人として誇れること。世界中から注目されている夢のある仕事」
 茶と向き合う生産者の思いも含め「茶を伝える」ことが信条の矢部さん。緑茶の消費が伸び悩み、何かと後ろ向きな話題も目立つ茶業界にあって、四季島での茶の提供を実現し「日本茶には、人の心を動かす力が間違いなく宿っている」と強調した。

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