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“熱い”早朝の茶市場 見学ツアー

(2017/4/26 09:02)
静岡茶市場相談役の増井良夫さん(右端)から茶の味や香りについて説明を受ける参加者=25日午前、静岡市葵区の静岡茶市場
静岡茶市場相談役の増井良夫さん(右端)から茶の味や香りについて説明を受ける参加者=25日午前、静岡市葵区の静岡茶市場

 新茶シーズンを迎え、日に日に活気づく静岡茶市場(静岡市葵区北番町)を見学する早朝ツアーが25日、始まった。同区の旅行会社「そふと研究室」が企画して3年目。初日の参加者に同行した。
 午前5時45分、茶市場ロビーに集合。県内外から大学講師や農家など男女7人が参加した。ツアーは5月10日まで取引盛期に連日開催され、定員は各日10人。
 案内役は同市場前社長の増井良夫相談役(68)。まず生産者から販売委託された茶市場の職員と買い手の茶商がそろばんを挟んで取引する「拝見場」を見学した。既に取引はまっ最中。増井さんは「良質な茶の取引のため、買い手も売り手も必死。双方の真剣な表情を見てほしい」と見どころを解説。時折「パ、パ、パン」と取引成立を告げる手合わせの音が響くと、皆で音の鳴る方を振り向いた。
 取引の見学後に別室に移動。産地で蒸し、もみ、乾燥の工程を経て持ち込まれた「荒茶(あらちゃ)」を試飲した。テーブルには同市内で手摘みされた新茶から、前年の県外産四番茶まで、多彩な荒茶が並ぶ。これでも数ある品種のほんの一部かと思うと、茶の世界の奥深さに圧倒される。
 茶葉を触り、鼻を近づけて香りを確かめる。増井さんが「同じお茶でも、高温で入れたものの方が渋みが強い」と説明し、55度と90度で入れた茶を飲み比べた。
 高温で入れた茶を飲んだ参加者は口々に「渋い」と声を上げたが、「高温で入れた方が好き」と話す人も。増井さんは「どちらがいいかは好み次第」と笑った。
 質疑応答では「手摘みと機械摘みでは摘採量にどれぐらい差が出るのか」「茶取引の詳しい流れが知りたい」などの質問が飛び、その熱心さに驚いた。
 午前8時ごろ、茶市場を後にし、茶業関係者がよく通うという食堂で朝食を食べ、解散した。
 同区の会社員(46)は「普段はペットボトルの茶を飲んでいるが、やはり新茶の香りは全然違う。人と人が向かい合う、昔ながらの取引の現場も面白い」と満足そうだった。

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