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駿河湾と富士山で熟成 日本酒発売へ 富士錦酒造(富士宮市)

(2017/7/13 17:12)
駿河湾と富士山頂で熟成した純米酒。高低差を生かして異なる味わいに仕上げた=11日午後、富士宮市役所
駿河湾と富士山頂で熟成した純米酒。高低差を生かして異なる味わいに仕上げた=11日午後、富士宮市役所

 富士宮市の老舗酒造会社「富士錦酒造」(清信一社長)が、駿河湾と富士山でそれぞれ熟成させた日本酒を売り出す。原料は同じ静岡県産酒米を使った純米酒で、風味の特徴や違いは「開栓してからのお楽しみ」と関係者。深海から山頂まで日本一の“高低差”を誇る静岡県の特徴を生かし、全国でも類を見ない商品開発に結び付けた。
 駿河湾は、最深部が2500メートルに達する日本で一番深い湾。伊豆漁協の協力で、南伊豆町の中木沖に酒瓶を入れたかごを設置した。2016年11月から17年6月にかけて約14度の水温を保つ水深20メートルにかごを沈め、台風シーズンの到来前に引き上げた。瓶の表面にフジツボなどの貝類が付着する荒々しい外観が特徴。海流に揺られるため、アルコールと水の分子が混ざり合い、口当たりが滑らかに仕上がるという。
 一方、富士山頂では「どのような味になるのか一度、試してみたかった」と前例のない挑戦に打って出た。富士宮口の山小屋「頂上富士館」の土間で16年9月から17年7月にかけて“越冬”。1月半ばには気温がマイナス33・8度を記録するなど過酷な環境だったが、ふたの部分に瓶の破裂を防ぐ工夫を施して極寒の状況をしのいだ。一部は社員が人力で山頂まで運び、今月10日の山開きに合わせて回収した。
 「静岡でしかできない商品を」と富士山が世界遺産に登録された4年前から企画を温めていた清社長(53)。「富士山は貴重な資源。付加価値を付けることで、さらに面白いものに生まれ変わる」と言葉に力を込める。反響が大きければ、製造を続けたい考えだ。
 酒は日本一深い湾と高い山にちなみ、「海と空」と命名した。720ミリリットル入りの各1本をまとめ、200セット限定で14日に発売する。価格は税別1万円。

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