静岡新聞NEWS

清水ミカン、発信へ一丸 JAと地域商社、規格外品を商品化へ

(2019/2/18 07:22)
収穫したミカンを選別する永井真里さん(右)。手前が規格外品=9日午前、静岡市清水区
収穫したミカンを選別する永井真里さん(右)。手前が規格外品=9日午前、静岡市清水区

 静岡市清水区産ミカンのブランド力強化と農家の経営基盤強化を目指して、JAしみずと、地域資源の販路開拓を支援する商社「ふじのくに物産」(同市)が、大きさや形の問題で市場に出せない規格外品のミカンを商品化する共同プロジェクト「清水みかん共和国」を進めている。農家の事業承継支援も行い、持続可能なミカン産業の基盤整備を目指す。
 「清水区の規格外ミカンで、ジュースなどの付加価値の高い加工品を作りたい」。始まりはJAしみずがふじのくに物産に寄せた相談だった。
 同JAでは毎年、規格外品が年間200トンほどあるという。「安価なため出荷せずに廃棄してしまう農家も少なくない」(柑橘果樹課)のが現状で、農家の収益向上に向け規格外品の高付加価値化が課題となっていた。
 プロジェクトでは、ふじのくに物産が規格外品を買い取り、商品開発や販路開拓をプロデュースする。初年度は試験的に約10トンを搾汁。4月には、若い女性や中高所得者層をターゲットにしたジュースやジャムの発売を目指し、ギフトや土産需要を見込む。
 同JAの永井真里柑橘委員会長は「規格外でも味は出荷品と変わらない。高付加価値の商品を通じて清水のミカンを広く発信し、農家の経営安定につながれば」と期待する。
 事業承継支援は、後継者を育成し、中長期的な視野で持続可能な農業経営モデルを構築する狙いだ。
 静岡商工会議所内にある県事業引き継ぎ支援センターや、「ふじのくに物産」の西村やす子代表が経営する6次化商品開発の「クレアファーム」(静岡市)と連携し、JAしみずの相談窓口機能を強化する。
 西村代表は「新規就農希望者とのマッチングや農地集約など、幅広い承継パターンについて情報を共有し、持続可能な農業経営のモデルを構築していきたい」と話す。

静岡経済の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト