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浜名湖アサリ水揚げ苦境 秋以降減少激しく、春までの回復困難か

(2019/2/11 08:25)
不漁が続くアサリ。好漁時は積み上がる網袋が最近は少ない=4日、浜松市西区の村櫛漁港
不漁が続くアサリ。好漁時は積み上がる網袋が最近は少ない=4日、浜松市西区の村櫛漁港
浜名湖アサリの月別漁獲量の推移
浜名湖アサリの月別漁獲量の推移

 浜名湖でアサリの水揚げ量が落ち込んでいる。2018年は過去3番目の低水準となる1798トン。特に台風24号が直撃した秋以降の減少が激しく、年明け以降も漁獲が上向く気配はない。専門家によると湖内では数ミリ程度の稚貝が確認されているが、潮干狩りシーズンが始まる春までの回復は厳しい状況だ。
 「ダメ。全然ダメ」。4日午前、浜松市西区の村櫛漁港で漁を終えた同区舞阪町の仁枝大幸さん(33)が厳しい表情で語った。昨年の前半は禁漁区を開放した影響で好漁が続いていたが、「秋ぐらいからアサリが採れなくなった。原因は分からない」。今年も新たに禁漁区を開放しているものの「数は知れている」という。
 浜名漁協は、漁師1人の漁獲量を22キロ入りの網袋3個分の各日66キロに制限している。しかし、70代の漁師は「今日は(網袋が)1個だけ。全く採れない」と語り、「小さな貝も米粒程度しか育っていない。春ぐらいになればもっと減りそうだ」と危機感を募らせる。地元の仲買業者(44)は「全国的にアサリの漁場は壊滅状態。採れればいくらでも売れるのに…」と苦しい胸の内を明かす。
 県水産技術研究所浜名湖分場の担当者によると、例年は8~9月ごろの産卵期に起きるアサリのへい死が、昨年は高水温や台風24号の影響で長引いたとの見方もある。ただ、アオサの大量発生などはっきりした原因があった過去の不漁と比べ、「今回は明らかな要因が見当たらない。今までの積み重ねで漁獲サイズのアサリが少なくなっているのでは」と深刻さを語る。
 昨年12月ごろには湖内で稚貝も確認されるようになったが、「順調に育っても水揚げは夏以降」という。昨年は春から夏にかけて日数と人数を限定して行った観光潮干狩りも、今年の開催は不透明。浜名漁協の河合和弘組合長は「今の状態だと厳しい。今後の漁を注視したい」と話す。

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