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県民好みのビール追求 サッポロ「静岡麦酒」販売から5年

(2018/12/7 08:13)
「静岡麦酒」開発の中心メンバーの杉田敏行さん(右)と望月佐和子さん(中央)=11月中旬、焼津市のサッポロビール静岡工場
「静岡麦酒」開発の中心メンバーの杉田敏行さん(右)と望月佐和子さん(中央)=11月中旬、焼津市のサッポロビール静岡工場

 サッポロビールが今年の冬も、静岡県内限定の缶ビール「静岡麦酒」の販売を始めた。静岡麦酒は、飲食店向けの「たる生」の販売開始から今年で5年。毎年売り上げを伸ばし、県内の居酒屋の定番商品に成長した。同社は、県内出身者を中心に開発チームを編成。開発段階としては異例の200人の県民に意見を聞いた。徹底して「静岡人の舌に合う味わい」を追求したことが根強い人気を支えている。
 同社は、焼津市にビール工場や新商品開発の研究施設、ミニブルワリーを構え、本県と関わりが深い。県民に親しまれる商品をつくろうと2012年、静岡限定ビールの開発プロジェクトをスタートさせた。
 最初に、県内出身社員らにアンケートを実施し、県民が好むビールの香味、色彩、苦みなどを調査した。「きめ細かい泡」「さわやかな後味」など四つの基本コンセプトを決めた。目指したのは富士山の清らかな雪のイメージだ。醸造技術者の杉田敏行さん(41)=藤枝市出身=、河村篤毅さん(46)=袋井市出身=が中心となり、コンセプトを忠実に再現するための試験醸造を繰り返した。
 試作品を2種類に絞ると、焼津市の工場などで複数回にわたり試飲会を実施。県民200人以上の声を聞いた。ここで出た意見を踏まえ、静岡麦酒の味を決めた。
 商品の名称も、県民対象のウェブアンケートで選ぶ徹底ぶり。商品ロゴはデザイナー藤田力さん(54)=静岡市駿河区出身=が完成させた。
 開発に関わったのは社員も含めて500人超。企画担当の望月佐和子さん(37)=静岡市清水区出身=は「通常、商品開発は秘密保持の観点から少人数で行う。これほど開かれた商品開発は異例だが、だからこそ県民の声を反映し、親しんでもらえるビールができた」と話す。

 <メモ>静岡麦酒は、ビールの香りを決める上で重要な原料のホップに「ファインアロマホップ」を一部使用し、さわやかな香りを演出している。仕込みの工程で、麦汁全体の温度を段階的に上げて素材のうまみを引き出す「オールインフュージョン法」を採用した。業務用のたる生の出荷は、販売初年の2013年が9.8万ケースだったのに対し、18年は13.6万ケース(見込み)と約1.4倍に増加。缶商品の販売は15年から期間限定で実施している。

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