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若い発想、静岡茶に新味 炭酸加えて瓶に/窒素ガスで甘み

(2018/10/11 17:24)
「MARUMAGO」の商品と鈴木優作さん。茶が安値で扱われないよう、ブランドの向上に力を入れる=9月上旬、島田市
「MARUMAGO」の商品と鈴木優作さん。茶が安値で扱われないよう、ブランドの向上に力を入れる=9月上旬、島田市

 茶業界を活性化しようと、静岡県内の30代若手茶業者が茶の新しい楽しみ方を提供している。炭酸を混ぜてシャンパンのように味わったり、ビールのようにサーバーから注いだり-。あえて「お茶らしくない」手法で若者の関心を集め、リーフ茶の販売につなげる。
 島田市の丸孫製茶5代目の鈴木優作さん(34)は、自社ブランド「MARUMAGO」を立ち上げて独自の販路を築こうと奮闘する。特に力を入れるのが、発売したばかりの「スパークリングティー」。製造技術を持つベネフィッティー(静岡市)と開発した一品は、炭酸の爽やかさと、茶の甘みやうま味を共存させたという。瓶に入れて高級感を出し、ホテルやレストランへの普及を目指す。
 鈴木さんが本格的に家業に携わるようになったのは約5年前。毎年懸命に作っているにもかかわらず、茶の相場は下がっていくばかり。現状を変えたいと、販路開拓や商品開発に取り組むようになった。鈴木さんは「もっと多くの人に飲んでもらいたい」と斬新さを追求。「普段お茶を飲まない層との接点をつくるのが、茶葉を売る近道」と話す。
 神奈川県鎌倉市に4月、日本茶セレクトショップ「CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカティーパークス)」を開店した三浦健さん(33)=静岡市駿河区出身=は「ドラフトティー」を開発した。深蒸し茶に窒素ガスを含ませて甘みやうま味を引き出し、若者を中心に人気だ。顧客自身がサーバーから注ぐ提供法も好評で、約4カ月で3千杯を売り上げた。
 三浦さんの元職はアパレル関係。昨年10月に会社を辞め、全国の茶を飲み比べて店を開いた。サーバーやドリッパーを使い茶をおしゃれに演出する一方、店内には全国行脚で厳選した高品質の茶葉も並ぶ。急須でいれた茶を、自宅でも楽しんでほしいからだ。三浦さんは「小規模農家の力になり、雇用創出や業界活性化に貢献したい」と展望を描く。

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