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イチゴ炭疽病を早期発見 静岡県と理研、光技術活用

(2018/9/4 07:51)
イチゴ炭疽病のガス検知システムで実験する理研研究スタッフ=伊豆の国市内
イチゴ炭疽病のガス検知システムで実験する理研研究スタッフ=伊豆の国市内

 静岡県は理化学研究所(埼玉県)と連携し、イチゴ炭疽(そ)病の早期発見につながる、光計測技術を活用したガス検知システムの開発に取り組んでいる。9月まで約4カ月間、伊豆の国市内のハウスで屋外実験を展開している。先端技術を農業に応用する県のAOIプロジェクトの一環。
 イチゴ炭疽病は葉や茎、果実を侵し、枯死を招く病害。早期発見することで被害や生産量減少の食い止めにつなげる。
 システムの開発は2015年度に着手し、実用化を目指して5年計画で取り組んでいる。イチゴ苗の葉の周辺に発生するガス(気体)を吸引器で採取し、真空パイプ内に取り込んでレーザー光で解析する仕組み。炭疽病に感染した苗が発生した気体と同様の成分が含まれるかを見極める。
 理研は昨年開所した沼津市西野の県の先端農業推進拠点「AOI-PARC」に入居し、システムの改良を進めてきた。クリーンな屋内での実験を終え、18年度は実際の生産現場となるハウスに移行し、苗の成長段階に合わせて調査する。8月下旬には、JA伊豆の国が管理するイチゴ苗の増殖施設で、約160株の苗を対象に実験を行った。
 県と理研によると、炭疽病の発見にはDNAを抽出した判別方法などがあるが、一定の時間やコストがかかる。理研光量子工学研究センターの斎藤徳人上級研究員は、「光計測技術で農作物の健康状態を見極める研究は国内で初めて。今回のシステムは生産現場で即時に判断でき、有効な対策につながる」と強調する。

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