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スルガ銀、岡野会長辞任へ シェアハウス不適切融資で引責

(2018/8/28 07:01)

 スルガ銀行の岡野光喜会長(73)が、シェアハウス投資を巡る不適切融資問題で引責辞任する意向を固めたことが27日、分かった。創業家出身で30年以上トップに君臨してきた。早ければ9月中にも辞任する見通しだ。実態解明を進める第三者委員会や立ち入り検査中の金融庁は、企業統治の欠如を重く見ており、経営責任の明確化が避けられないと判断した。
 不適切融資は、営業部門責任者だった元専務執行役員が主導。預金残高の水増しなどで審査基準をクリアする仕組みを構築し、無条件に承認させていた。取締役会は営業部門の暴走を防げず、多額の損失を招いた。
 第三者委は8月末にも調査報告書をまとめる。今春から検査してきた金融庁も9月以降に一部業務停止命令を出す方向で検討中だ。
 スルガ銀は地方銀行で屈指の利益率を誇り、法人向け融資から個人向け融資にかじを切った岡野氏は金融界の「異端児」との異名を取った。利益の源泉となったのが不動産向け融資だが、シェアハウスだけでなく、アパートやマンションでも不適切な融資が発覚している。岡野氏は6月28日の定時株主総会で「金融庁検査と第三者委の調査を踏まえて厳しく責任を取る」と言及していた。
 岡野氏が辞任の意向を固めたことについてスルガ銀の広報担当は「そのような事実は把握していない。コメントは差し控える」と話した。

 <メモ>スルガ銀行 沼津市に本店を置く東京証券取引所第1部上場の銀行。1895年設立。神奈川県と静岡県を中心に約130の支店を展開し、住宅ローンやアパートローンなどの個人向け融資に注力。超低金利の逆風下で過去最高益を更新し続け「地銀の優等生」と呼ばれた。創業者の岡野喜太郎氏から現会長の岡野光喜氏まで、岡野家が代々経営トップを務め、2016年6月、光喜氏が社長から会長に就いた際に創業家以外では初めて米山明広氏(52)が社長に就任した。

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