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トチ香る食パンこんがり 浜松・水窪の和菓子店、老舗の型再利用

(2018/7/15 07:58)
譲り受けた型でふんわりとしたパンを焼き上げる小松裕勤店主=14日午前、浜松市天竜区の小松屋製菓
譲り受けた型でふんわりとしたパンを焼き上げる小松裕勤店主=14日午前、浜松市天竜区の小松屋製菓

 浜松市天竜区水窪町の和菓子店「小松屋製菓」がこのほど、地元産のトチの実やコキビ、アワなどを混ぜ込んだ独自の食パン「とちぱん」と「つぶぱん」を発売した。3月に123年の歴史に幕を下ろした同町の大滝屋製菓店から受け継いだ伝統の型で焼き上げた。小松裕勤店主(45)は「自分もこの型で焼いたパンを食べて育った。歴史ある型と地域の特色を生かしたい」と思いを語る。
 大滝屋製菓店は1960年から2016年まで水窪、佐久間町内の幼稚園や小中学校に給食用の食パンなどを納入していた。地域住民の思い出の味として人気だったが、4代目の守屋豊さん(73)は「近年、持病で手が不自由になってきた。辞め時かなと思った」とのれんを下ろした。
 以前から雑穀パンの試作を繰り返していたという小松店主。工場の解体が進む大滝屋製菓店にあった廃棄寸前の食パンの型を見て、「町から店が減っていく寂しさ」が胸を突いた。「新商品の製造で再利用しよう」と思い立ち、譲り受けた。
 とちぱんは口に入れるとトチ独特の香ばしさが広がり、つぶぱんはモチモチとした食感が特徴。いずれも、ふんわりとした山型食パンに仕上げた。守屋さんは思い出が詰まった型が再利用されることに「型が息を吹き返した。地域色のある商品作りに役立ててもらえてうれしい」と顔をほころばせる。1斥税込み648円。「栃(とち)バター」(税込み200円)を付けて食べるのもおすすめという。

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