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静岡県内二茶1割増産、ドリンク需要下支え 18年取引終了

(2018/7/11 07:52)
売り手市場で始まった県産二茶の取引=6月上旬、静岡市葵区の静岡茶市場
売り手市場で始まった県産二茶の取引=6月上旬、静岡市葵区の静岡茶市場
静岡茶市場 県産二茶取扱量と平均単価
静岡茶市場 県産二茶取扱量と平均単価

 2018年の県産二茶取引がほぼ終了した。春先の一茶はリーフ茶需要の低迷から記録的な安値相場になったが、二茶は大手のペットボトル飲料用などの引き合いが強く、一転して売り手市場に。不作で高騰した前年の単価には届かない見込みだが、旺盛な注文に応えようとした茶農家が多く、生産量は1割ほど上回りそうだ。
 静岡茶市場のまとめによると、10日現在の県内二茶取扱量は前年最終比14%増の91万976キロ。1キロ当たりの平均単価は8%安の734円と、過去10年で3番目の高値となった。
 一茶摘採から約50日後に生産が始まる二茶は、5月下旬ごろに始まった。「値段より、量の確保を最優先に」という飲料業者の仕入れ方針から、取引は序盤からひっ迫。700円台半ばの価格帯から積極的な買い注文が入り、予約販売で取引が成立するケースが目立った。生産者側も、量を確保するために芽伸びを待って、摘採を遅らせるなどして需要に応えた。
 ただ、6月下旬に増産観測が広まると、買い手の焦りが一気に解けて相場が緩んだ。遅場所の山間地の工場は、リーフ茶用の若い芽(ミル芽)摘みをして差別化を図った。
 リーフ茶中心の一茶取引が近年、低調なのに対し、二茶は飲料関連業者が下支えする傾向が続く。取引業者は「嗜好(しこう)の変化で、ペットボトル市場が伸び続けている。大勢の人が集まる20年の東京五輪・パラリンピックごろまでは続きそう」と強気な見通しだ。
 静岡茶市場の内田行俊社長は「生産態勢の違いから、二茶を生産する工場は限られている。需要を見極め、消費者に飲んでもらえるお茶作りに一丸となって取り組んでいきたい」と話した。

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