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サクラエビ秋漁に自主規制 駿河湾産の資源回復へ隻数減

(2018/7/11 07:32)
春漁の記録的不漁を受け、秋漁の大幅な制限を行う事態となったサクラエビ漁=5月下旬、静岡市清水区の由比港漁協
春漁の記録的不漁を受け、秋漁の大幅な制限を行う事態となったサクラエビ漁=5月下旬、静岡市清水区の由比港漁協

 サクラエビ春漁の記録的不漁を受け、県桜えび漁業組合は10日までに、禁漁期間後の10月に始まる秋漁に自主規制を行う方針を固めた。1日当たりの操業隻数を従来の半数以下にするなど大幅な制限を加え、駿河湾特産品の資源回復を図る。由比港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)の両漁協で近く開く船主会で正式決定する見通し。漁期前に関係者で制限を設けるのは初となる。
 県水産技術研究所(焼津市)が近年の調査で、産卵する親エビの減少を繰り返し指摘していて、今春の記録的不漁で資源量低下の深刻さが浮き彫りになった。秋漁に時期が重なる10~12月は、湾内のサクラエビの群れに産卵後の親エビと稚エビが混在する。こうした環境下で資源回復を期待するには、漁獲量の制限と、翌年に産卵する稚エビを捕獲しない具体策を併せて講じる必要がある。
 そこで組合は全7項目にわたる自主規制を立案した。漁獲量を抑えるため、操業隻数を制限し、網を引く時間も約3分の1に減らす。また、試験網で群れに占める稚エビの割合を調べ、一定数以上が確認されれば、その群れに投網をしないなどの措置をとる。
 実石正則副組合長は「漁業者の生活を考えると苦しい判断だが、次世代に資源を残すためには、資源の回復が最優先。漁業者一丸となって取り組んでいく」と述べた。
 2018年のサクラエビ春漁は、漁獲量が約312トンと過去最低で終えた。

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